【アーティストがとらえた地球の気候変動】
いよいよ来週月曜日から、北海道の洞爺湖で始まりますG8サミット。その焦点の一つとなるのが、環境問題ですね。待ったなしで進む地球の温暖化に対して、どのような対策をとるべきなのか、世界の首脳陣たちによる意見交換、そして、有効な提案がなされること、、、期待したいところです。そんななか、急激に変化しつつある地球の気候問題を、建築家、美術家、小説家といった芸術家の視点から切り取ってみよう、という展覧会が、あさって日曜日から、お台場の日本科学未来館で始まります。「Cape Farewell、アートを通して気候変動を知る」という展覧会。※グリーンランドにある岬の名前がCape Farewell。
活動分野も表現方法も異なる芸術家たちが、北極圏を船で旅し、そこで体感した地球の気候変動の猛威をそれぞれ“作品の形で表現する”というプロジェクト。
そして、プロジェクトから生まれた作品が、イギリス、ドイツ、スペインを巡回して、この週末から東京にやってきます。参加しているのは、イギリスで最も権威ある文学賞=ブッカー賞受賞作家、イアン・マキュアン。キーラ・ナイトレイ主演の映画「つぐない」の原作者です。現在森美術館で開催中の展覧会にも出展している彫刻家のアンソニー・ゴムリー。
異なる表現活動をしている芸術家たちが北極圏を旅し、それぞれが感じた北極圏の気候の変化を表現しています。日本人としてはじめて、映像アーティストの高谷史郎さんが参加し、今回の東京での展覧会で作品を展示します。
プロジェクトは、今年、9月末から、再び北極圏へと航海に出ます。坂本龍一さん、ローリー・アンダーソン、ヴァネッサ・カールトンなどミュージシャンも参加されることになっているそうです、、、、
アーティストというフィルターを通して映し出された自然の今を見に行かれてみるのはどうでしょう?
「Cape Farewell アートを通して気候変動を知る」展はあさって日曜日7月6日から8月17日まで、日本科学未来館で開催となります。
「Cape Farewell、アートを通して気候変動を知る」展
【<東京の夏> 音楽祭2008】
アート作品を通して、地球の気候変動を知ることができるように、その土地の音楽を通して、音楽が生まれた自然や風土について知ることができるものです。
今年24回目を迎え、音楽のサミットとも言える「東京の夏、音楽祭2008」。「森の響き、砂漠の声」をテーマに、音楽を通して地球の自然環境に対する認識を新たにする、そんなプログラムが、きのうから都内各所で開催されています。
ブラジル、アマゾン川とともに生きる部族たちにとって、川こそがすべて。川のまわりに定住し、そこから生まれる音楽は川に対する儀式としての歌となることでしょう。
一方、その対極にあるといえる、アフリカ、サハラ砂漠に生きる人たち。遊牧生活の中からはどんな音が生まれるのでしょう?
「東京の夏、音楽祭」。そのハイライトを主催者の財団法人アリオン音楽財団の 飯田一夫さんに伺いましょう。
音楽祭は、世界中の音楽・クラシック音楽を同じ土壌で伝えているということと、どちらかというと、普段目にすること・耳にすることが出来ないような文化を直に触れていただこう、伝えられればと、そんなようなことで、今年は、アマゾンのカラジャ族とアルジェリアの砂漠の民トゥワレグという遊牧民がいまして、そこの民族の文化を紹介をすることを中心に公演が組まれています。今ちょうどサミットの最中だと思うのですが、今地球環境に目が言っていると思うのですが、森の響きということで、アマゾンのトカンチス州というところ、そこのインディオ保護区から、カラジャ族の方が9名、初めて日本にやってきて、その文化を披露していただきます。地球環境という話になると、すぐアマゾンの木が切られていると直結してしまうのですが、そこに住んでいる方の文化というのは、あまり日本では紹介されていませんので、そういうことを知ってもらうにはいい機会ではないかなと、そういうことを考えながら、もう一度エコロジーとかについても考えていくと、もうちょっと深みが出てくるかと思います。
ブラジルアマゾンのインディオ族が来日し、伝統音楽、儀式を初公開!さらに魅力的なのが、東京の森と遊ぶというイベント。アマゾン、インディオ族とアルジェリア、サハラ砂漠の遊牧民と一緒に一泊二日で奥多摩に音楽キャンプにでかけるイベント。昨晩のオープニングはブラジル音楽の至宝、エグベルト・ジスモンチ率いるオーケストラ。7日のソロコンサートはすでに売り切れですが、明日土曜日に追加公演が行われます。