2008/7/4

  • 『25ans(ヴァンサンカン)』8月号

    「今すぐ着られる秋の服」本格的な夏の到来を前に、すでに秋の服を特集しています。理由は3つ。「夏の服には飽きた!」「秋冬の服も薄手」「夏の社交場は意外と寒い」。クールビズの向こうをはる大胆な企画のようです。

  • 『diaries(ダイアリーズ)』8月号

    「2008年宇宙への旅」今号が創刊号となるライフスタイル誌。特集の冒頭では、荒俣宏さんがアメリカでの無重力体験などを渾身取材しています。つい数カ月前には夫婦で初ダイビングに挑戦していた荒俣さん。今度はどこにるのか。

  • 『ボディビルディング』8月号

    「必ず筋肉が応える筋トレ基本種目」創刊40周年を迎えたボディビルディング専門誌。マッチョな写真がてんこもり。映画『SF超人ヘラクレス』の頃のアーノルド・シュワルツェネッガーも真っ青です。ボディビル大会の観客の声援はこう言うそうです。「うぉー、切れ切れ〜」。

  • 『LEON』8月号

    「オッサンポロより勝てるポロ」全方位的にモテる“黄金の5枚”などを紹介。それにしても“全方位的に”という言葉がすごいです。ポロシャツですべての女性にモテるようになるなんてまるで夢のよう。さすがはレオン、しびれます。

日本列島は南から徐々に奄美地方が梅雨明け。夏本番目前ですね。夏と言えば、夏休みに合わせて大作映画が公開されるんですよね。そしてこの時期、映画を特集する雑誌も増えるようです。

「映画がニュースだ!」と題した特集を組んでいるのは、『エル・ジャポン』8月号。カンヌ映画祭のレッドカーペット上でのファッション・チェックから、映画版『SEX AND THE CITY』のレポートまで、女性誌らしい柔軟な企画です。いまやハリウッド映画を上回る勢いで観客動員をしているという日本映画。北野武監督の『アキレスと亀』、ジブリの『崖の上のポニョ』、人気マンガが原作の『デトロイト・メタル・シティ』など、柔軟なセレクトになっています。

一方、“美しい”というキーワードをテーマに特集を展開しているのは『Invitation(インビテーション)』8月号。「美しい男、美しい女、美しい映画」と題しているだけあり、オダギリジョーさん、麻生久美子さん、嵐の松本潤さんら、美しい俳優さんたちがこれでもかと登場します。ここではフランシス・F・コッポラ、ウォシャウスキー兄弟といった有名映画監督の最新映画紹介もよいのですが、各界の著名人41人が選ぶ美しい映画178本もいい。今晩、早速DVDでも借りようかな、という気分にさせてくれるラインナップが魅力です。

さて、これら一般誌の一歩先をゆくのが、映画専門誌。専門誌だけあり、旬の映画、旬の人をいち早くフィーチャーしています。『ロードショー』8月号の表紙を飾るのは、なんと、あの『ナルニア国物語』でカスピアン王子を演じたベン・バーンズ。やはり訴求力が違います。が、しかし、私、ジョン・カビラがこの号でもっとも注目したのは、その憂いを秘めた王子の顔の下で踊る文字です。「総力大特集 『花より男子ファイナル』」。表紙をめくると…、なんと花男(はなだん)メンバーのポスター付きです。王子と花男とインディ・ジョーンズ、それにポニョ。専門誌の方が女性誌よりもずっと柔軟だったんですね。今さらナットクしました。あした発売の『キネマ旬報』はいったいどういうことになっているのでしょうか。