「ガチ! 飛びまういっしゅ」タレントのDAIGOさんの新連載がスタート。表紙を飾っています。タイトルはDAIGO語録。「ガチ」はガチンコの、「飛びまういっしゅ」は飛びますの意味です。
「涼風の高原へ」近ごろ、中高年に人気のハイキング。専門誌があったんですね。昭和36年創刊。いろいろなハイキングコースを取り上げ、―所要時間と費用、問い合わせ先などが明記されています。文芸誌のような体裁、懐かしい感じの赤いロゴ。すべてが渋い!!
「華麗なる普段着の祭典、開幕! 健全なオシャレは『健全な価格』に宿る!」北京オリンピックの影響は、ここにも…。聖火台に点火する写真からスタートし、入場行進、ニュース速報まで登場。すべてのページのタイトルに、「マッチポイント」「一本勝ち」といったオリンピック競技を想像させる言葉が使われるこだわりよう。普段着とオリンピックを無理矢理結び付ける強引さ、嫌いじゃありません。
「すべてのアンチ体制の男たちへ。 やっぱり好きだ、阪神タイガース!」現在、プロ野球セ・リーグの首位を独走中の阪神。その魅力を各方面から紹介。すごいのは阪神ファンの熱い思い。でも、それらファンのコメントを読んでいると、強すぎる阪神だと、どこか落ち着かないようです。(目の前にもそんなファンが)
オリンピックに沸く北京。先週紹介した観戦ガイドを中心に、この時期の雑誌界。まさに五輪があちこちに氾濫しています。しかし、ありました。中には他誌とまったく違うアプローチで「北京」を特集する雑誌が…。
『芸術新潮』はアート好きから一般の人まで幅広く愛読される芸術総合情報誌。毎回、ちょっと高尚で、ひねりが効いた切り口の特集が人気です。9月号の大特集は、その名も「北京」。建築、映画、庭園、歴史、文学など8つの章で構成され、8つの具体的な事例を紹介するというスタイルをとっています。
見事なのは、“今”の北京を紹介しながら、オリンピックに関連する記事がいっさいないところ。5月と6月に取材したと書かれていますが、五輪ムードを排除するのはきっと大変だったはず。それも芸術誌の心意気でしょうか。
すでにバックナンバーとなってしまったため書店にはもう並んでいませんが、建築雑誌『a+u(エーアンドユー)』7月号の「北京2008」も面白かった。オリンピック需要で建築ラッシュに沸く北京の建築52件を紹介。「鳥の巣」は、「北京国家体育場」だけじゃない、ビックリ建築がそこここに出来ているんですね。
芸術と建築という観点から北京を見るという企画は、まだ想像がつきます。今回最も驚いたのは科学。なんと『Newton』が9月号で北京を特集しているのです。
現在の北京の姿を紹介するグラビア、歴史、世界遺産、科学という4つのパートの特集は74ページ。「北京の街はどのようにしてできたのか?」「北京はいつからこの場所にあるのか?」といった悠久のテーマが誌面を飾ります。もちろん科学雑誌らしく、中国科学院への取材も行っています。
しかし、私、ジョン・カビラは見逃しませんでした。特集以外の記事に込められたオリンピックに対する熱い思いを。「世界記録はいかにつくられるか?」「意外に知らない金・銀・銅」など、どう考えてもオリンピックに結びつく記事の数々。そして、決定打は付録として付けられていた北京MAP。市内の名所・旧跡が描かれた、その地図にはオリンピックのマラソンコースがきちんとマークされていました。オリンピックと聞くと、ついつい盛り上がってしまう日本人の不思議な心理。科学ではなかなか解明できそうにありません。