2008/8/22

  • 『週刊ダイヤモンド』8月23日号

    「エンタメ全解剖」 市場規模が9兆円を超えるといわれるエンターテインメントビジネスを徹底解剖。 吉本興業と劇団四季、ペ・ヨンジュンさんが同じ俎上で分析されているのが面白い。

  • 『COS MODE(コスモード)』23号

    「はじめての同型テクニック」 コスプレーヤーの専門誌。写真の撮り方からポージングの仕方、撮影スタジオの 情報まで掲載されています。気になったのは、小道具や衣装、ウレタン製の鎧の 作り方までが紹介されている点。付録として型紙までつく親切ぶりです。

  • 『an・an』9月号

    「男は顔で選ぶな!」 と言いつつ、岡田准一さんが表紙を飾るあたりに、女心の難しさを痛感します。

  • 『SWITCH』9月号

    「動くマンガ2008」 近ごろのマンガの動向を特集。その内容より何より、表紙のインパクトがスゴイ。 8月23日に公開される映画『デトロイト・メタル・シティ』で主演する 松山ケンイチさんが、主役であるヨハネ・クラウザー2世に扮しているのですが、 正直怖い…。ちなみに『デトロイト・メタル・シティ』は累計売り上げ300万部を誇る大人気コミックです。

先日、公開31日にして、興業収入100億円を突破したことで話題をまいた映画『崖の上のポニョ』。『ハウルの動く城』以来、4年ぶりとなる宮崎駿監督作品です。人気にあやかろうと、ポニョそしてスタジオジブリを特集する雑誌が増えています。

王道を行くのは『美術手帳』9月号。「スタジオジブリのレイアウト術」と題し、美術誌らしくレイアウトに特化した企画を展開。作画監督や美術監督に見どころを聞いたりしているところもマニアックです。

宮崎アニメなんだからインタビューは宮崎監督じゃないと、という人には、『CUT』9月号がオススメ。なんと滅多なことでは媒体に登場しない宮崎監督がポニョ、そして自らの作品についてインタビューを受けています。それも4万字のロングバージョン。インタビュアーが渋谷陽一さんと聞けば、納得でしょうか。

他誌とはまったく違うアプローチを見せているのは、大人向け絵本雑誌を標榜する『MOE』の9月号。ポニョを「絵本のような映画」としてとらえ、ストーリー、ヒロイン像、舞台、食といった各方面から、ポニョのファンタジー性をほんわかと論じています。それも、スタジオジブリ描きおろし絵本とポニョの特製シール付き。ファンには、たまらない逸品ですね。

これら3誌に比べ、ポニョとの接点は少ないはずなのに思いきり特集しているのが、『dankai パンチ』8月号です。団塊の世代をメインターゲットとする雑誌で、ポニョ特集の前にも、篠山紀信さん撮影のセクシー写真がチラホラ。このギャップが興味をそそります。

宮崎駿論から、高畑勲さんへのインタビュー、高畑&宮崎コンビの歴史、ジブリ作品の原風景に出逢う旅まで、幅広い方面からアプローチした特集はかなりの力作。そして、私、ジョン・カビラは発見しました。団塊の世代とポニョの接点を。それはこの特集のタイトルにあります。「我らの時代が見えてくる 未来への郷愁 すたじおじぶり大研究」。確かに、ジブリ作品に流れる郷愁は団塊の世代を魅了するでしょう。あの主題歌も彼らの心に刺さるのでしょうか?ポーニョ、ポーニョとうれしはずかし、口ずさむ紳士。インパクト大です。