北京のパラリンピックで日本2つめの金
運動機能障害部門の競泳男子50メートル平泳ぎ決勝は、予選で48秒49の世界新記録を出した鈴木孝幸選手が制し、日本に2つめの金メダルをもたらしました。陸上女子車いす200メートルでは八巻智美選手は37秒44で銀メダル。日本女子選手のメダルは今大会初めてで、陸上では男女を通じ、初のメダルとなりました。また車いすバスケットボール男子の日本は南アフリカに60―58で競り勝ち、準々決勝進出を決めました。
ドラフト強行でも、メジャー宣言
アマチュア野球を代表する本格派右投げピッチャーで、今年のドラフト会議の目玉、新日本石油ENEOSの田沢純一選手がきのう、米大リーグ挑戦を表明しました。田沢投手は神奈川・横浜商大高校出身で、入社4年目の今年は150キロを超す速球やキレのある変化球を持ち、都市対抗大会で5試合に登板し4勝を挙げ、チームの13年ぶりの優勝に大きく貢献しました。1巡目指名の有力候補がいきなりメジャーに挑むのは極めて異例で、プロを未経験でメジャー入りしたのは、シアトルマリナーズに入団したマック鈴木投手とインディアンズから現在は日本ハムでプレーする多田野数人投手の2人だけですが、「誠に遺憾」とした日本プロ野球機構レッドソックスなど興味を持つメジャー球団の対応が注目されます。
競輪の内田選手試合中に事故死
愛知県一宮市の一宮競輪場で行われていた「第51回オールスター競輪」の第7レースで、内田慶選手が落車、頭部などを強打し死亡しました。内田選手は作新学院高を卒業後、日本競輪学校に入学。デビューから6年目の現在は最高峰のS級1班に在籍。4年前のアジア自転車選手権では、4000m個人追い抜きで優勝するなど、競技の方でも将来を期待されていました。
まだまだ揺れる秋場所
大麻所持容疑で逮捕され、現役力士として初めて日本相撲協会から解雇された元幕内若ノ鵬ですが、相撲協会を相手取り、力士の地位確認を求めてきのう東京地裁に提訴しました。その主張としては「過去に現役横綱が銃刀法違反で有罪になったが、けん責処分だった。私生活上の犯罪で解雇になった例もなく、過去の事例と比べて処分が厳し過ぎて、解雇は無効」という主張です。ロシア出身の若の鵬は興行ビザで日本に滞在。解雇の3カ月後には強制退去になる可能性があり、仮処分も同時に申し立てをしました。相撲協会のルールブックである「寄付行為」によると、親方や力士の処分を重い順に解雇、番付降下、出場停止、給与減額、けん責と定めています。拳銃の不法所持で書類送検されたのは、今回の騒動の露鵬の元師匠大鵬、そして柏戸という当時の二枚看板の横綱時代。これ以外にも数々の不祥事があった際にも、即刻解雇というのはなく、今回の裁定はかなり厳しいものです。若の鵬は処分保留で釈放、露鵬と白露山にいたっては警視庁に尿検査の任意提出を受ける前の解雇となります。協会のルールブックの第95条に、四種類の懲罰は「理事会で議決により行なうものとする」としか書かれていません。大麻所持に関する非はあっても、解雇処分の根拠については、十分な説明がなされていない、というのが現状ともいえるでしょう。「悪いことをしたが、どうしても相撲を取りたい。相撲界に戻るため裁判をする」と訴えた若の鵬。協会は「訴状を見てないので答えられない」とコメントしましたが、秋場所の幕開けは14日の日曜日。武蔵川新理事長からのあいさつはあるのでしょうか。