今週のテーマは「世界各国の亡き人のしのび方」。そろそろお彼岸ですね。世界にそんな行事はあるのでしょうか。今日も世界とコネクトしていきます。
●スウェーデン、ストックホルム郊外在住の矢作智恵子さん
スウェーデンでも日本のようなお彼岸はあります。毎年は11月最初の週末の土曜日でAlla Helgonahelgen(アル ヘルゴナヘリエン)といいます。日本語では万聖節。万聖節は亡くなった聖人のたちのためのカトリックの祝日で毎年11月1日に行われる。スウェーデンでは18世紀から先祖を偲ぶ行事になったそう。この日、人々は教会にある親戚や知り合いのお墓に行って、花や花輪を飾りろうそくを灯します。最近ではアメリカ文化の影響でハロウィンの習慣があり子供たちは魔女の格好をしてパーティをやったりしています。
●マダガスカルで国際協力関係の仕事をしている、入江路代さん
11月1日が死者の日。お墓に花を供える人もいるが、あまり何もしない。親しい人がなくなったばかりの人は、お墓に行ったりする。もともとマダガスカル人は死後の世界、そしてお墓を非常に大切にする。どこにいても遺体は生まれ故郷に運ぶ。遺体はまず布でくるむ。お金もちは生成りのシルク、普通の人は生成りのコットン。何年かに一度、お墓をあけた時に、前の布の上から、また新しい布でくるむ。ミイラ化するというより、最後は骨と布。日本でいう何回忌というタイミングは家族によって違うが、5年、10年が多い。誰かが死んでお墓をあけた時は、ついでに他の人の布も新しくすることもある。
●香港在住ジャーナリストの富柏村さん
中国では政策として火葬が原則。火葬証明の提出がある。ただ土葬で土に戻ることが成仏と考えるのが伝統的。そこで身内の遺体が火葬されるのを避けるたい人の中には、火葬したと見せかけための身代わり?の他人の遺体を買って火葬する人もいて、それがビジネスもなる状況。そうなると悪い奴もいるわけで、遺体が売れるなら、と広東省のある村では殺人まで起きてた、という。