2008/10/3 ファッションのメディア

今週のテーマは「ファッションのメディア」。
流行の起点ともいえる、パリコレクションは先週末からスタート。現地では、そしてお隣の韓国ではどのように伝えられ、ファッション雑誌というカテゴリーはどうなのでしょうか。今日も世界とコネクトしていきます。

パリ在住のファッションジャーナリスト、平山恵子さん

日本の女性ファッション誌はどれも似ていて、ブランドの最新ファッションをスタイリングして紹介するだけの「カタログ雑誌」になりつつあるけれど、フランスの場合、雑誌の数そのものが少ない。雑誌ごとに特徴、カラーがあって、それぞれターゲットとしている読者層が違う。無料の雑誌も多く、それはファッションページをスタイリングしたり、メークをする人たちが自分の仕事がこの雑誌に載るならそれでいい、と無償でページ作りに関わっているので、雑誌の製作費がすくなくてすむ。そんなこともあって雑誌は広告費と販売収入でちゃんと生き残っている。

ソウルと日本を拠点にお仕事をされている南美華さん

ソウルの女性は欧米ファッションへのあこがれが強い。パリの最新ファッションは日本よりも早くストリートに登場する。雑誌に関しては、「買う」と言う概念があまりなく、デパートがそれぞれ出している雑誌、カタログのようなものを無料で手に入れる。デパートが扱っているブランドの広告費によってそれぞれ異なる雑誌を作っているのでデパートのいわば広報誌のようなものがファッション誌になっている。