「毒入り危険! 食べてはいけない」世の中をにぎわすメラミンについての記事。1984年〜1985年に起きたグリコ・森永事件を彷佛とさせるタイトルです。
「手裏剣──驚異の世界」武道・武術の秘伝に迫る専門誌。手裏剣の威力はすごいです。水風船、すいか、鉄製のフライパンにガラス瓶、なんでもかんでも突き刺します。投げていらっしゃる方の覆面姿もかなりミステリアスです。
「ウチらのハヤリ用語辞典」ファッションから芸能、流行語まで、女子中学生の間で流行している用語を全237語収録。i pod nano、ガリガリ君、ヤッターマンなど知っている単語が出てきたら、思わずうれしくなるのは私だけではないはず…。
「『“崖っぷちのポニョ”腹』は誰にでもあるチャームポイントで克服」「私を輝かせる『コンプレックス克』服」という大特集の中の一部。ストーリーにかかると、ほのぼのとかわいらしいポニョもお笑いに大変身。それにしても、“崖っぷちのポニョ”腹とは、ナイスなネーミングです。
食欲の秋。サブプライム問題やリーマン・ブラザーズの破たんも、どこ吹く風。東京では相変わらずショップやレストランのニューオープンが続いています。中でも、勢いがあるのがイタリアン。代官山には、イタリアの食材をメインに扱うマーケット「イータリー」も日本初上陸。すでに本場を凌駕するレベルです。そんな勢いか、この時期、イタリアンレストランを特集する雑誌が目につきます。
とにかく最新そして旬のレストランに特化した情報誌『東京カレンダー』は11月号で「イタリアンが、実に面白い」と題し、大特集を展開。<革新系>と<郷土系>という、わかりそうでわかりづらいカテゴライズで、東京にオープンしたイタリアンの新店を評価しています。
一方、オープン時期は関係なし。味に加えて雰囲気重視のイタリアンをセレクト。こちらは『ゲーテ』11月号。スタイリッシュすぎず、明るく、日常使いできる、そんな雰囲気重視のイタリアンを「東京的イタリア食堂」と銘打って大紹介。ポイントは東京的という言葉の意味。東京にあるカジュアルなイタリアンということなのか、それとも表紙を飾る石原慎太郎都知事への配慮から、とりあえず東京という言葉を入れたのか。
これら抽象的な2誌をしり目に、独自路線を歩んでいるのは『マンスリー・エム』11月号。イタリアンの中でもピザとパスタ、それも、それぞれの最強メニューとし、マルゲリータとカルボナーラだけを取り上げています。その名もずばり「ピザとパスタ最強激突 マルゲリータ vs カルボナーラ」。潔いです。
紹介されているのは、マルゲリータで8軒、カルボナーラで7軒の合計15軒。ページをいくら開いても、前者のページはトリコロールカラー、後者のページは黄色が満載です。
おそらくはシンプル イズ ベストの考えから、この2つをピザとパスタの最強メニューに据えたのだろうと思いますが、その場合、ペパロニ・ピザは、いや、ペペロンチーノはどうなってしまうのか? ピザ、そしてパスタ好きには、かなり悩ましい問題です。多分。