2008/10/24 世界の選挙

今週のテーマは「世界の選挙」。いよいよアメリカの大統領選挙は大詰めを迎えています。日本も来月末とか言われていますね。今日も世界とコネクトしていきます。

●ロサンゼルス CM会社を経営している ジェフ・マーレーさん
今年は候補者のバラク・オバマが若いこともあって、若者の投票が増えそう。2004年の大統領選挙のときは56.7%だった。アメリカで選挙が11月の第一火曜日になっている理由についてははっきりとはしていないけれど、土曜日はユダヤ教徒の休息日。日曜日はキリスト教徒の休息日。したがって平日になるわけだけれど、田舎の人は街にまで出てこないと投票できない。一日がかりで街に出てくるから月曜日に出発して、火曜日に投票できる、というのが通説。

●イギリス 日本テレビロンドン支局長 伊佐治 健さん
当日木曜日午後11時15分ごろ日本がその手本にしたイギリスは議院内閣制。従って、国会議員を選ぶ総選挙を通じ、直接ではなく間接的に首相を選ぶ形。ただし日本のように国会議員による首相指名選挙は行われない。総選挙で第1党となった政党党首が首相。最終的に女王が任命する形をとる。万一労働党と保守党が同数になった場合など、どうなるかは未知数。総選挙前に首相が交代する場合もあり、その際には与党内の暗黙のコンセンサスで、後継者が決まる。今のブラウン首相はそのパターン。イギリスの選挙投票率に関しては、(4年の任期なので)97年5月1日 71.4%01年6月7日 59.4%05年5月5日 61.4%(日本の郵政民営化が争点になったこの年の9月11日は67.5%でした)学校、教会、コミュニティ・センターなどで投票する。

●メルボルン 現地で日本の商社にお勤めの小林知信さん
形式上は豪州は立憲君主制なので内閣は憲法上に規定された政治権能は有していません。全ての政治権能は英国のエリザベス女王の名代である連邦総督に属す。しかし、実質的には議院内閣制となっている。選挙時には各国同様キャンペーンが展開されます。選挙は義務。はっきりした投票率は解りませんが100%に近いと思う。罰金は$20.00で通知が来てから21日以内に払わないと$50+裁判所費用が課せられます。選挙会場はだいたい学校です。