「『おひとりさま』で生きてくつもり?」ドキッとした、あなた。大丈夫です。熟読すればどちらがいいとかの結論が出ているわけではありません。「婚活」は今年の流行語大賞にノミネートですが…。
「2大ダンスEX(エクササイズ)を徹底比較! リトモスvs ZUMBA(ズンバ)」インストラクターをはじめ、フィットネスを愛する人のためのフィットネス専門誌。リトモスとZUMBAは、最近、人気急上昇中のダンスエクササイズ。
「やりたいことは手帳でかなえる!」手帳の買い替えシーズンを意識した特集。すでにおわかりだとは思いますが、手帳が直接、何かをしてくれるという意味ではありません。手帳を活用した、いわばレコーディング意識改革。手帳じゃなくてもいいという説もありますが…。
「パーティ賢者50人の証言」これからのパーティシーズンに向けて、アフター7の着こなし術を指南。恥ずかしながら、この特集の「[レッドカーペット]スタイルの実際」というスナップページで、私、ジョン・カビラもちょっとだけご紹介いただいています。
2008年版のミシュランの発表まで、あと1週間。ミシュランと言えば、フランスが本場ですが、東京ではここ数年、イタリアンの台頭で、なんとなくフレンチに勢いがありません。しかし、そんな中でも別格なのはビストロ。フランス語で食堂や居酒屋を意味する庶民派だけに、この不況の時代に新店が続々オープンしています。
もちろんそんなビストロ事情を雑誌が見逃すわけはありません。ミシュランの発表、またボジョレー・ヌーヴォーの解禁に合わせたのでしょうか、多くの料理雑誌がほぼ同じタイミングで特集しています。
フランスのビストロに限らず、スペイン、イタリアなどヨーロッパの居酒屋を取り上げているのは『食楽』12月号。「みんなでわいわい楽しめる 欧風居酒屋」という、直接的なタイトルが大衆の心をつかみます。基本はお店紹介なのですが、注目は、巻頭の「これが本場の居酒屋作法!」。スペイン、フランス、イタリア、それぞれの国を代表する著名人3人が居酒屋談義を行っていて、イタリア代表のジローラモさんが相変わらず飛ばしてくれています。
一方、「古くて新しいビストロ考」という一家言ありそうなタイトルをかかげるのは『料理王国』12月号。エッセイスト玉村豊男さんのビストロ所感にはじまり、「人気ビストロを解剖する」「パリのビストロの変革者 ミッシェル・ピカールとその末裔たち」と、硬質なタイトルが続きます。
この『料理王国』に在籍していたスタッフが独立し、新たに立ち上げた『料理通信』。こちらの12月号の特集は「ビストロ革命、進行中!」。東京・関西・パリの100軒を勢力取材しています。
ビストロの新潮流を“リラックス・フレンチ”と定義し、さまざまな角度から検証。「今年の冬は、鍋を囲みにビストロへ」「ビストロは自然派ワインがお好き」など、王国に比べて、やわらかめのタイトルが印象的。よく見ると、レイアウトも、通信の方が細かくて、写真も多い。
正直、この2誌で紹介されている店舗は似通っているのですが、取り上げ方や見た目が違うと、店の印象が違うのが不思議。雑誌作りも料理作りと同じで、作り手によって、まったく違う味に仕上がるようですね。ビストロを舞台に、取材合戦の火花が散っているようです。