大関昇進を狙う安馬が3連覇を狙う1敗の横綱白鵬を右下手投げで破り、10勝目を挙げました。また平幕雅山が大関千代大海に押し出されて、3敗目を喫したため、安馬と白鵬が2敗でトップに並びました。観客減が話題になった今年の九州場所。幕内最軽量の安馬の活躍で、終盤戦は盛り上がるでしょうか。
フリーエージェント宣言した7選手と、旧球団を含む国内外チームとの交渉がボージョレー・ヌーボーとともに、きのう解禁となりました。楽天は中日から宣言した中村紀洋内野手に対して即日連絡。阪神は横浜の三浦大輔投手と会談をしました。ノリはノリノリ。ハマの番長は五分五分のようです。
プロ野球選手の社会貢献活動を表彰する「ゴールデンスピリット賞」を楽天・岩隈が受賞し、きのう表彰式が行われました。昨年から1勝ごとに10万円を寄付してタイの子供たちのための図書館を建設するなどの活動が認められたものです。「子供たちに夢や希望を与えられる活動をしたい。これからは若い選手とも一緒に活動したい」と抱負を語りました。
1 レッドソックスの松坂大輔投手がきのう帰国。来年3月の第2回WBCについて「選ばれれば喜んで引き受ける」と明言。これまで出場に前向きな日本人メジャーリーガーはいても、はっきりと姿勢を打ち出したのは松坂が初めてです。テリー・フランコナ監督も容認のスタンスだそうです。すでに帰国中の城島も取材に答え、代表入りを要請されたことを明らかにし、「シーズンに支障が出ないようにしっかり考えて、前向きに考えようかなと思っています」と述べました。またヤンキースの松井秀喜選手は出場を希望しても球団の了承が必要で出場が難しいことが判明しました。WBCの大会規定では大リーグ所属選手の場合、故障者リスト入り45日以上の場合は球団の了承が必要とあります。提携関係にある巨人の滝鼻オーナーは「キャッシュマンGMもノーと言っている」とあきらめ模様です。
2 マリナーズは来季からの監督に、アジア系初のドン・ワカマツ氏を起用。これまで、アスレチックスやレンジャーズのベンチコーチを務めた、オレゴン州出身の45歳。日系4世で大学では日本語を学び、好物は「あんころもちとトンカツ」と記者会見でコメント。61勝101敗の最低勝率に終わった今シーズンの巻き返しをはかります。
3 元パリーグの平林岳審判員。国学院大学卒業後にセパ両リーグの審判試験を受験したものの、一度は視力不足で不採用。夢を捨て切れず92年に渡米しマイナーリーグで審判となります。その経験を買われて日本でパリーグの8年間審判を勤めました。その間、松坂投手の西武におけるデビュー戦の球審を務めたこともあると本人が語っています。しかしメジャーでの審判という大志を捨て切れず、3年前に単身で再渡米。今季は2Aのサザンリーグに在籍しています。今季の2Aの審判の査定では、47人中7位という好成績を残し、来季には日本人初の3Aへの昇格が濃厚となりました。WBCもあり、選手も国際化している今、審判の国際化もまた急務とするMLB審判部の意向もあり、メジャーでのプレイボールの掛け声も夢ではなくなりました。