「ロック誌には書けない 映画で読み説くザ・ローリングストーンズ!」
マーティン・スコセッシ監督のライブ・ドキュメント『シャイン・ア・ライト』の公開を受けた特集。インパクト大賞は、表紙を飾るキース・リチャーズの変わらぬ迫力に、つい見つめてしまいます。
「心が熱くなる! 『仕事人ドラマ30』」
思わず『必殺仕事人』シリーズを想像しますが、そこはやはり『プレジデント』。
経営者から熱血社員まで、いわゆるビジネスマン30人の奮闘記を特集。熱いです。
「玉川スミ 芸歴85周年 米寿記念インタビュー」
演芸専門誌。88歳の米寿を迎えた三味線漫談家・玉川スミさんのインタビューです。
注目は質問内容。最初が「好きな食べ物は?」、次が「好きなタイプの男性は?」。
まるでアイドルへのインタビューのようで微笑ましい。ちなみに、「今、好きな人はいますか?」の質問に対し、師匠の回答は「そりゃ常にいるわよ」。さすがですねぇ。
「今年もSEXYサンタが街にやって来る♪」
表紙を飾る美しい女性の水着姿、いや、よく見ると、これは下着ですね・・・
それとこのコピーに惹かれて手にとってしまった次第です。しかし、誌面でSEXYサンタを探しても、一向に発見できず。どうやら、クリスマスにセクシーにドレスアップする特集だったみたいですね。失礼しました。
年の瀬になり、そろそろ年末年始のことが気になる時期ですね。大掃除に帰省、お年玉の準備などなど。中でも注目は「おせち料理」。各家庭で手作りした昔と違い、近ごろは出来合いのものを買う人も多く、デパートでは、有名料亭が手がける高級おせちが人気を集めています。そして雑誌の中でも、おせちの取り扱いはさまざま。ただスタンダードなおせちの作り方を紹介するだけではない、プラスαがポイントです。
「わが家の年末&正月、大充実作戦」と銘打ち、おせちから年越しそば、雑煮に至る年末年始のフルラインアップをカバーするのは『dancyu』1月号。「名店直伝。旨い『おせち』で酒が飲みたい!」のタイトルが、オジさま方の心をわしづかみ。
黒豆、田作りといった、ザ・おせちメニューを和洋中の14店が紹介するのですが、そこは名店。プロのエッセンスが加えられています。問題は、それを実行できるかどうかだけですね。
一方、節日に作る料理を「おせち料理」と言うんだから、これも、おせちでしょう、と果敢にも挑戦しているのは『saita』1月号。
その名も「年末年始は『おせち鍋』各国レシピ」。人が集まってわいわい過ごすお正月だから、ちょっとふんぱつして、手間いらずで、豪華に見えて、おいしい。
そんな鍋料理を紹介しています。ただし、しゃぶしゃぶにカレー鍋、フランス風のブイヤベース鍋と、なぜワールドワイドな鍋特集にしたのかは謎です。
正統派のおせちを提唱するのは『婦人画報』1月号。京都の茶懐石料理「未在」や大阪の料亭「大和屋」、そして名旅館で供されるおせちや正月料理が誌面を彩ります。レシピもついていない、いわゆる読み物。美しい写真から、日本文化のすばらしさが伝わってくるようです。
しかし、レシピも発見。それは「渡鬼『おかくら』の祝い重」。
あの国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の正月番組に登場するおせち料理がレシピ付きで紹介されているのです。ドラマでは宇津井健さん演じる岡倉大吉が、5人の娘を気づかい、それぞれの家庭に配るために真心込めて作る、という設定なのですが、きっと本来のおせち料理とは、そういうものだったんでしょう。
親戚にいてほしいですよね、岡倉大吉さん。かなりおいしいおせちが食べられると思うんですよ、正直な話・・・。