福澤諭吉といえば、一万円札の顔ですね。
150年前に創立した慶應義塾の創立者であることは知られていますが、そのとき福澤諭吉は若干23歳。 若い!
江戸から明治へと、日本が大きく変貌をとげた時代。 「個人が自立するためには教育が欠かせない」と、「学問のすすめ」を唱え、きたる時代における商業の重要性を説き、ビジネスを起こすことを推し進めるなど、日本の近代化に大きく貢献した人物です。
そんな福澤諭吉の思想、活動を紹介する展覧会。
それが「未来をひらく 福澤諭吉展」。
東京は上野の東京国立博物館で 明日から始まります。
先進的な福澤諭吉の多岐にわたる活動を、その遺品、手紙、自筆原稿や慶応義塾ゆかりの美術品などを通して、紹介するという展覧会です。
たとえば、日本初の社交クラブ、交詢社の写真資料。
これからの時代、個人が集い交流を深めることの大切さから福澤諭吉が開いたもの。
あるいは、女性論を記した「女子大学評論」など。
先行きの見えない時代に生きる今の私たち。
福澤諭吉の考えに学ぶこと。あるかもしれませんね。
展覧会「未来をひらく 福澤諭吉展」は、
上野の東京国立博物館、表慶館で、明日から開催です。
チェ・ゲバラ。
1959年。 28歳でキューバに革命を起こし、39歳で帰らぬ人となってから40年たった今でも熱狂的な支持者を持つ カリスマ的存在です。
そんなゲバラの生涯を描いた映画が、明日公開となる「チェ 28歳の革命」と、1月31日から公開となる「チェ 39歳 別れの手紙」です。
今年が、キューバ革命から ちょうど50年なんですね。
医師であった若きチェ・ゲバラが、独裁政権に苦しむキューバ国民のために革命を引き起こし、ヒーローとなる第一部が「チェ 28歳の革命」
そして、「さらなる平等社会を求めて目指したものの、圧政の続く南米のボリビアで劇的な死を迎える」という第二部が「チェ 39歳 別れの手紙」。
監督は、スティーヴン・ソダーバーグ。
「オーシャンズ」シリーズ、そして「エリン・ブロコビッチ」の監督です。
そして、チェ・ゲバラを演じるのは、ベニチオ・デル・トロ。
この作品で、昨年のカンヌ国際映画祭 主演男優賞を受賞しています。
チェ・ゲバラが乗り移ったかのようなハマリ役。
アメリカでも 大変評価の高い「チェ・ゲバラ」を描いた2部作。
見所を映画の宣伝プロデューサーである吉村知己さんに伺いました。
どんなって限定するのは難しいんですけど、チェ・ゲバラのすべてがそこにあって、徹底的なリサーチで7年くらいやってるんで、全部真実なんです、すべて実話。
これはほんとにチェ・ゲバラとともにボリビアに行って、今生き残ってる人が3人いるんですけど、その人たちに聞いても、「全くリアルだ、まさにこういうことを僕らはやってたんです。 チェ・ゲバラと一緒に」っていう。だからどんなチェを感じるかっていうよりも、チェ・ゲバラを感じてみる、もしくはチェ・ゲバラと一緒に革命をするってことはこんな感じなんですっていうのを、体で感じる映画っていうんですかね。
革命軍を率いるなかで、農民たちには最大限の敬意をはらい、 食糧を盗むなんてことは決してしない。
意気盛んな若者がゲリラ軍に入隊を志望すると、「若すぎる、読み書きをまず学べ」と言う。
そして、女性や子供たちには愛情を持って接するシーンがあるんです。
チェ・ゲバラの知られざる人柄、描かれています。
映画「チェ 28歳の革命」は2009/1/10(土)から。
そして「チェ 39歳 別れの手紙」は2009/1/31(土)から、いずれも日劇プレックスほか 全国ロードショーとなります。