フランス人のオバマ大統領への興味は格別。ブッシュ大統領にはもうアキアキ、世界の不幸の根源はブッシュだとさえ言われていました。
女性の強いフランスでは、ヒラリー・クリントンへの期待もたいへん強かったのですが、徐々にオバマファンが増え、彼が 若いだけでなく黒人の血を引いていることでファンになるフランス人も多いのも確か。
フランスにはヤニック・ノア、ティエリー・アンリ、などのスポーツ選手のように、オバマみたいなカフェ・オレカラーのスターがたくさんいるので。
しかし、喜ばしいことではあっても、さてオバマが実際に何ができるのかは大きな期待はできないとさめた分析をする人も多い。
イラク戦争、金融危機、自動車産業の危機、パレスティナ/イスラエル戦争、地球汚染問題などどれを取っても解決策を見つけるのは容易ではない。
彼が真の政治家の才能を持ち合わせていてもそれを発揮するにはかなりの時間が必要だろうと、政治家やビジネス界の人たちは用心深い。
ここ数ヶ月間、オバマブームが続いている。街中で人々がオバマTシャツを着たり、旗をふったり、車にステッカーをつけたりして非常に盛り上がり、就任式の模様は、ナイロビ中心街の「KICC(ケニア国際会議場)」に特別会場を設けて、巨大モニターを設置、ライブ中継した。
オバマの父親の出身地、コケロ村の周辺ではさらに盛り上がっていた。
父親がケニア人なので、オバマがアメリカ生まれだろうとアメリカ国籍だろうと関係なく、ケニア人にとってはオバマは「ケニア人」という認識。
オバマが当選したときには、キバキ大統領はすぐに「明日は祝日とする」と宣言し、ナショナルホリデーになった。
オバマ大統領になれば、ケニアの村々に電気が通り、道路が作られ、水道が通り、人々の仕事が増え、ケニアに利益がもたらされるはずだとノーテンキに信じて喜んでいるケニア人が多い。
オバマ新大統領については驚くほど盛り上がりにかける。
ロシアはオバマはアメリカの国内の建て直しに主眼を置くと考えておりロシアとの関係がどうなるというものでもなさそう。
ロシアの今の最大の関心事はウクライナとのガス問題。ニュースを見てもこの話題で持ちきり。