2009/2/20 子供の携帯利用事情

今週のテーマは「子供の携帯利用事情」。
進学シーズンを控えて、携帯電話をお子さんに持たせるか否か。
GPS機能での防犯メリットはある一方、犯罪やいじめに繋がるという懸念もなくはありません。各国の事情はどうなのでしょうか。

  • フィンランドでは、小学校1年生の7歳のお嬢さんのクラスでは20人のうちの9割が持つ

    フィンランド、ヘルシンキのロミ・マキコさん

    最初は安全上の理由から、子供に携帯電話を持たせる親が多い。
    インターネット、MP3、ラジオ、呼出音の作曲機能などがついているものもある。
    いじめが起こったり、携帯電話経由のインターネットの悪用などでの犯罪がもある。
    しかし、それが携帯電話の所持制限などにつながることはないと思う。政策面ではむしろ保護者のフィルタリング、料金の上限設定、アクセス制限など管理の徹底や、正しい使い方といったメディア教育、そして写真やビデオが撮って、コンテストを行うなどクリエイティブで有意義な面の啓蒙に重点が置かれている。

  • インドでは8歳くらいから12歳くらいの小学校高学年から中学入学ぐらいまで。

    インド、ムンバイのハリー・チェンさん

    この5年で携帯電話が急速に普及していて子供でもほとんど所有している。
    やはり子どもの間では携帯電話が最大のエンタテイメントの一つになっている。
    携帯電話で何をするかというと;ゲーム、ラジオを聴く、音楽を聴く、着信音で楽しむなど。着信音を自分で作る子供もいる。親は電磁波の影響を心配しつつも、大都会の中での治安や安全面の点で携帯を持たせることには賛成。

  • シンガポールでは10歳から11歳の小学校5年、6年ぐらいにはほとんどが持っている。

    シンガポールの矢吹万亀さん

    主な用途はミュージックプレーヤー機能とメール。
    まだまだ貧富の差が大きく、裕福な家庭では子供でも良い機種を持っているというように、生活水準によって電話の使い方が違う。また、メールはSMSが主流。
    インターネットを介さず、費用はあまりかからないから。