2009/3/20 世界の卒業式事情

今週のテーマは「卒業式ってどんな感じですか」。
いよいよ学校の卒業シーズン真っ盛りで、袴姿の女子大生などを街で見かけるようになりました。世界ではいったいどうなんでしょう。

  1. ブラジルの高校の場合、どの学校も卒業証書を渡す式典はある。

    ブラジル サンパウロで日本政府外郭団体にお勤めの吉川真由美さん。

    ブラジルの高校の場合、どの学校も卒業証書を渡す式典はある。
    カトリック教の学校では、卒業式兼ミサを行うこともあるそう。
    あと、生徒たちの親御さんが発案して「卒業旅行」や、ダンスパーティなどを行う場合もある。


  2. イギリスでは、大学以外卒業式がない。

    イギリス ロンドンでコーディネーターをしている、竹沢祐子さん。

    英国では、大学以外卒業式がないよう。
    特に高校生に当たる年代は、16歳から18歳。
    しかし16歳で義務教育が終了するので、その後、大学に行くものとそうでない者とでは、履修科目が違ってくるし修了時期も違う。
    そうなると学業を終える時期がみなばらばらということになり、卒業式もなし、パーティーもなし、卒業証書もなし、旅行や思い出作りのようなことも一切ない。


  3. 中国では、集団行事として卒業式をしない(?)

    中国 広州で日本人学校の事務長をしている橋口浩和さん。

    中国では知る範囲では集団行事として卒業式をしない。
    記念写真をクラスごとに撮るくらい。
    日本的な「帰属している集団から出ていく際の旅立ち」という意識は中国ではあまりない。 基本が個人主義家族主義で、卒業はあくまでも資格を得た通過点であると考えている。