今週のテーマは「卒業式ってどんな感じですか」。
いよいよ学校の卒業シーズン真っ盛りで、袴姿の女子大生などを街で見かけるようになりました。世界ではいったいどうなんでしょう。
ブラジル サンパウロで日本政府外郭団体にお勤めの吉川真由美さん。
ブラジルの高校の場合、どの学校も卒業証書を渡す式典はある。
カトリック教の学校では、卒業式兼ミサを行うこともあるそう。
あと、生徒たちの親御さんが発案して「卒業旅行」や、ダンスパーティなどを行う場合もある。
イギリス ロンドンでコーディネーターをしている、竹沢祐子さん。
英国では、大学以外卒業式がないよう。
特に高校生に当たる年代は、16歳から18歳。
しかし16歳で義務教育が終了するので、その後、大学に行くものとそうでない者とでは、履修科目が違ってくるし修了時期も違う。
そうなると学業を終える時期がみなばらばらということになり、卒業式もなし、パーティーもなし、卒業証書もなし、旅行や思い出作りのようなことも一切ない。
中国 広州で日本人学校の事務長をしている橋口浩和さん。
中国では知る範囲では集団行事として卒業式をしない。
記念写真をクラスごとに撮るくらい。
日本的な「帰属している集団から出ていく際の旅立ち」という意識は中国ではあまりない。 基本が個人主義家族主義で、卒業はあくまでも資格を得た通過点であると考えている。