今週のテーマは「世界の婚活事情」。
就職活動を「就活」と略すのをきっかけに、結婚に向けての活動を「婚活」というようになったのは、説明するまでもありません。
この4月、NHKで「コンカツ・リカツ」、フジテレビで「婚カツ!」というドラマがスタートし、この婚活という言葉が、まさに市民権を得たといえるのではないでしょうか。
都市部では独身でいる不便よりも、身軽で便利なことの方が多いですし、ご近所のコミュニティなどでも、お互いを干渉しない。 人間関係が希薄になってきた事で、いわゆる「世話焼き」の存在が少なくなったといえるかも知れません。
さて「世界の婚活事情」はどうなのでしょうか。
どれくらい「世話焼き」な国民性か、というバロメーターかも知れません。
イギリス、ロンドン 南部広美さん
イギリスの国民性として、結婚するというよりも、一緒に住む“パートナー指向”が大勢を占めるのが現状なので、婚活はあまりしていない。
あるとすれば、高級新聞のガーディアンに 男性側の経歴と条件みたいなものを広告として掲載し、そこに 問い合わせ電話番号も書いてあるのでそれを見て電話。
エージェントに繋がり女性側は自分のプロフィールを残す。
そのほか、パブなどでオーガナイザーが仕切るイベント。
オーソドックスなスタイルは男女が同数で、持ち時間5分位ずつおしゃべりして、相手をチェンジする。
後日気になった人をオーガナイザーに問い合わせてアプローチする。
韓国、ソウル 南美華さん
言葉は違うのですが、あるんです。
「婚作」。
作業するという言い回しの方が一般的。
男の子など、「今、作業中なんだ」と言っていることがある。
しかし今、ソウルは経済が低迷しているので、結婚して所帯を持つというより独身でいたいという傾向が強い。 婚作に積極的なのは女性は28歳ごろ、男性は31歳ごろ。
具体的に、古くからあるのは仲介おばさんに相手を探してもらい、うまくいけば仲介料を払うというもの。
韓国では美容室には男女とも行くので、美容師さんは顔が広く、仲介役になることが多い。
ほかに、最近見られるのはワイン講座、アート鑑賞、オペラ鑑賞などのカルチャースクールのようなものを通して作業する。
もし結婚相手が見つからなくても、教養を身につけることはできる。