今週のテーマは「新型インフルエンザの現状」です。
続々と感染者が増え続けて5000人を突破。とはいえ爆発的な流行には至らないという見方もあり、今回の新型インフルエンザは、フェーズ5になってからおよそ2週間が経ちました。
最初に多くの患者と死者を出したメキシコと、渡航後に感染例が多いカナダにコール・インします。
カナダ、ケベック イリス・ゲルマンさん
ケベック市では、まだまだ3人しか感染していないのでほかの都市にくらべてまだ、安心できる気がしていますが、だんだん緊張感が高まっています。
私は、家に1ヶ月半の赤ちゃんがいるので、しばらくは多くの人が行く様なところを避けるようにしています。
自分も旦那も外に行った場合は必ず手を洗いうがいをしてから赤ちゃんに近づくようにしてます。
新型インフルエンザの感染者が出た学校は学校を閉鎖。
先週の金曜日に病院に行ったところ、病院に入ると係員入り口に立っており、強制的に手を消毒させられます。
熱があるかどうか聞かれ、ある人のみマスクをさせられるが、 薬局でもスタッフはマスクしていません。
電車や空港では、インフレンザ防止のためのガイドラインがおかれており、各自読んでもらう。
そこには頻繁に手を洗うこと、せきやくしゃみがある場合はなるべく手ではなく、腕またはティッシュで押さえること、そして手を口元になるべくつけないことなど注意事項が記されています。
皆あまり心配している様子は見られません。
カナダは人口が少ない為、あまりこういった病気の感染の危険さを感じないのかもしれません。
トロントやモントリオールと言った大都市では、ちょっとだけマスクが見られるようになったくらいです。
メキシコ、メキシコシティー、府川祐子さん
5月11日月曜に小中学校が再開しました。
学校は、文部省の通達で、学校再開の前に、職員PTAが協力して、学校中の殺菌をしました。
クラスを変わるとき。 食前食後。 アルコールの入ったジェルで手を消毒しています。
また、「教員、生徒、職員、ガードマンも全員マスクをする」ということをしています。
街中では、人ごみは避ける、公共交通から降りたら、手を殺菌する、挨拶のキスはしない、マスク着用というようなことが奨励されていますが、ほとんど守られなくなりました。
週末に行ったスーパーでは、買い物の手押し車の手が触るところを、1台1台消毒していました。
感染している人の正確な数や、死者の数はわからない。
知っている人は、誰もインフルエンザにかかっていないけれど、当初より「重い症状のインフルエンザではなさそうだ」ということが解ってきて、皆、油断し始めたようです。