先ほどの、『CanCam』の妄想劇場にも「富士山に登るなら…」という設定があったのですが、富士山に登る人が増えています。
昨年夏には、山梨県側と静岡県側の双方で過去最高を記録。およそ43万人が富士山に登ったそうです。
この登山ブームに刺激されたのか、雑誌界にもアウトドアブームの兆しが…。
『FIGARO japon』6月5日号は、「女子のためのアウトドア入門」を特集。
初心者向けトレッキングコースや、キャンプ場、アウトドアグッズなども紹介していますが、そこはフランス発のモード誌。フィガロ流のおしゃれなスタイルが中心で、機能性よりはファッション性にウエイトが置かれています。
一方、直接的なネーミングでびっくりするものも。学研のクロスワードパズル誌『クロスワード』の別冊は、その名もずばり『Okugai』。
特集タイトルもダイレクトで「歩こう!」です。
高尾山、陣馬山といった、東京の西側に位置する山々を巡る「トウキョウトレイル」を4泊5日で踏破したかと思えば、鹿児島県トカラ列島を訪れたり。
ファッションやギアも紹介しているので、アウトドア初心者から、ベテランまで楽しめる内容になっています。しかし、最近急増している気合いの入った愛好家は、やはり1931年創刊の山岳雑誌『山と渓谷』でしょう。
6月号は、6月20日公開の映画『劔岳 点の記』で注目を集める剣岳と、映画の原作者である新田次郎を特集。
明治末期、前人未踏の霊峰だった北アルプス剣岳の山頂に三角点を埋設した測量官の足跡を描く『劔岳 点の記』同様、読みごたえのある誌面ですが、一番驚いたのは表紙。
剣岳を代表する岩場のひとつ、チンネの頂に立つ男性を撮影しているのですが、
どうやってこんな所に登るのか…。
イギリスの登山家ジョージ・マロリーが「なぜ、エベレストを目指すのか?」との問いに「そこに山があるから」と答えたのは、あまりにも有名な話。