2009/6/5

  • 『Tarzan』535号

    「3分トレーニングで、カラダを変える」 ウルトラマンの表紙が目を引く、535号。3分トレーニングだから、ウルトラマン。 でも真剣なトレーニングは3分以内でも、カラータイマーが鳴りまくりです。
  • 『映画秘宝』7月号

    「悪党万歳!」 『ターミネーター4』公開記念特集の「世界の悪役大図鑑」。映画ライターなど、10人が、映画草創期、スパイ映画というテーマ別に、これぞと思う悪役をセレクト。 吸血鬼ノスフェラトゥから、今は亡きヒース・レジャー演じた『ダークナイト』のジョーカーまで、幅広いラインナップ。アメリカ映画協会が選んだ悪役ベスト1は、『羊たちの沈黙』でアンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクターでした。
  • 『ピチレモン』7月号

    「東西対決つき〜! 全国JC(ジョシチュー)この夏着たい服ランキン☆」 女子中学生向けの雑誌は、意味不明の略語がいっぱい。JCが女子中学生とは…。 読者アンケートで導き出されたランキング1位は東西ともにマリン系だそうです。
  • 『Harper's BAZAAR』7月号

    「“チェンジ!”がのばす女の賞味期限」 一転、大人の女性向け雑誌は「変わらない女に明日はない!」と言い切っています。 人生を相撲の土俵にたとえて、「2009“変わる女”場所」を開催。 海外セレブを「大人思春期部屋」「起死回生部屋」など、8つの部屋に分類し、それぞれの中で番付を発表しています。 注目の大人思春期部屋の横綱は、SACのサラ・ジェシカ・パーカー。 ブレイク以前の幕下時代と、横綱昇進時の写真を並べています。 でも、なぜハーパース・バザーが、海外セレブを分析するのに大相撲のシステムなの?

日本を代表するカルチャー、マンガ。その存在は、雑誌界でも常に注目です。
つい先日も、『BRUTUS』が『ヤングジャンプ』とコラボレーションして、マンガ特集を組むなど、さまざまな動きがみられるようです。

『東京グラフィティ』6月号は、「みんなが選ぶマンガ特集! 個人的ベスト350」年齢、性別、職業など異なる210人に、それぞれのオススメマンガをアンケート。
回答しているのは、一般読者が多いのですが、中には、「そのスジの人」というカテゴリーで、政治家、僧侶、格闘家なども登場。元ヤンキーな方々は「バリバリ時代を思い出す、男がホレる男のマンガ」、僧侶は「生き方を考えさせられるマンガ」など、テーマを設けてセレクトしてもらっているのですが、その内容がスジごとに千差万別で面白いんです。

一方、今をときめくマンガ家で一冊をつくるというスタイルも人気です。
『バカボンド』の井上雄彦さんをフィーチャーしたのは「ぴあ」で、その名も、『井上雄彦ぴあ』。
ロングインタビューから、小栗旬さんとの対談、主人公宮本武蔵がその生涯にかかわった重要人物10人が、マンガとともに各1ページで紹介されるなど、ファン垂涎の一冊となっています。

しかし、今回のパトロールで、もっとも驚いたのは、『VOGUE』の表紙に「ファッショニスタはマンガに夢中!」の文字を見つけた時でした。
『VOGUE』なので、基本はモードとマンガのコラボともいうべきページ…
たとえば、今シーズンのコレクションに、ボンテージ風の女戦士スタイルや、リトル・プリンセスのような魔法少女テイストが見られるというような内容ですが、『VOGUE』の誌面に『うるせいやつら』のラムちゃんや、『フレッシュプリキュア』の主人公キュアピーチが出ている図はなかなか面白い。

ヴォーグ・ニッポンのファッションディレクター、アンナ・デッロ・ルッソさんの半生を描いた、巨匠・池田理代子さん書き下ろしの『華のファッション一代記』など、ユニークなページがめじろ押し。
本来、ざら紙で見るマンガをツルツルで平綴じの『VOGUE』で見ると、妙に高級感あふれて見えるから不思議です。