世界の食卓をご紹介、Cleansui Morning Table
初回は、朝から元気な街、香港!!
香港の朝といえば、活気があふれていますよね。
公園では太極拳をするグループ。
道ばたでは、年輩の方が何やら話し込んでいたり。。。
で、香港では、仕事前にちょっとお店によって朝食を摂る、という光景が珍しくないんです。
冒頭に 香港の朝のワンシーン、お届けしましたが、朝出勤前に、家ではなく、外で朝食。
そんな余裕。 東京でも持ちたいですね。
どんなお店に行くのかといえば、間口が狭く、店頭に作り置きの食材が並べられた小さな食堂。
例えば、イギリス式の紅茶や軽食を出す店として始まった茶餐庁(チャーツァンテン)。
現在は完全に香港のものとしてローカライズされた、大衆食堂のような喫茶店のようなスタイルで、その洋風と中華風のメニューの品数の多さとバリエーションは、世界でも他に、例がないでしょう。
いわゆるモーニング・セットが充実していて、店頭にあるメニューには いつも4種類くらいのセットがあります。
ハムエッグ。汁ビーフン。そして定番のお粥などなどの組み合わせ。
汁ものの味のベースは、鶏肉、牛肉、中華ハム、乾燥の貝類を中心とする、海鮮などなど、種類は豊富で、日替わりで出てくることもあれば、もちろんその日の気分に応じて、単品でのオーダーやトッピングを頼む人もいます。
いずれにせよ、動物性の材料で取った葷湯と呼ばれるスープが決め手となっています。
また、セットでの飲み物となるのは基本的にミルクティー。
このあたりは、もともとイギリス領だった名残でしょうが、茶葉を濃い目に淹れられて、ミルクもたっぷり。そして砂糖も多めに入れる濃厚な味わいで、西洋風の紅茶とはイメージがかなり異なります。
旅行者がホテルでのビュッフェ・スタイルの朝食を取っている間に、地元の香港人はカオスな食文化を独自に発展させ、一つのスタイルとして築き上げてきました。
その象徴が茶餐庁。
ちなみに、注文をオーダーしてから、料理がテーブルに届くまでは素早く、流し込む感覚でさっさと食事をすませ、席を立つのもあっという間。
お値段は、20香港ドル、日本円で250円程度。