今週のテーマは「世界のエコロジーのポイント還元事情」です。
日本では7月の1日からエコポイントの制度がスタートしました。
家電量販店をはじめとする、週末の新聞の折り込みチラシには、冷蔵庫、地デジテレビなどなどで何ポイント還元という数字が踊ります。
本当の意味でのリサイクル精神なのか、新製品の買い替え需要喚起なのか意見は分かれるところですが、特にエコロジー先進国での実態はどうなのでしょうか。
ドイツ、フライブルグ ジャーナリストの村上敦さん
ドイツでは日本ほど電化製品に依存しないので、電化製品をそこまで頻繁に買い替えない。
ドイツ、EUではテレビをニュースと映画ぐらいしか観ない人も多いくらい。
食事も一日に一度だけしか調理しない。あとはパンと果物です。
洗濯も汚れたらする。水や温水の消費量も日本に比べると3分の1くらい。
そうなると省エネ家電、エコ家電というもの自体あまりなく、そういった家電製品の販売を促すエコポイントもない。
もちろん、EUでは家電に関するエネルギー消費ラベルが統一されており、機器の燃費を比べて購入することはある。
しかし、家電をむりやり買い換えることが、環境保護につながるのかといわれれば、いろいろな観点から疑問があると思う。
スウェーデン、ストックホルム 主婦の矢作智恵子さん
Coopなどの生協ではレシートにどれだけエコ商品を買ったか、その金額が別に明記される。
エコ商品を買ってポイントがたまるというような制度はない。
スウェーデンではビニールの買い物袋もすでに20年前ぐらいから有料で一枚20円ぐらい。
紙製の手提げ袋だと40円ぐらいします。
ただ人間なれるとこれぐらいの金額は気にしなくなるようで、わりと多くの人たちがマイバックを持たずに買い物をする。
さらにスーパー側としては「買い物袋がかなりの売り上げをしめている」とのことであまりエコ対策にはなっていないのが現状。