先ほどご紹介した『dancyu』は、1990年に創刊された食の雑誌。
「男子厨房に入らず」ではなく「男子厨房に入る」を略したもの。
それから20年近くが経ち、今や男性が料理をするのは当たり前。ウチ飯人気から、さまざまな男性誌やライフスタイルでも、男性に向けたレシピを特集しています。
まず「男の料理 基本のき」と題した特集を組んだのは『サライ』7月16日号。
塩、醤油、酢といった調味料を使いこなした、日持ちする夏メニューと、市販のウナギに一手間加えたメニューが紹介されています。
塩豚、牛肉そぼろ、そして
ウナギ。質実剛健な料理が『サライ』らしい企画ですね。
一方、パッと見が豪華で、派手な印象のイタリアンに挑戦しているのは『一個人』8月号。
こちらは「男のイタリアン入門」となっています。アルポルトの片岡護シェフが教える「イタリア料理 基本のき」から、オリーブオイルの選び方、基本のつくりおきソースの作り方、全国の名シェフによるイタリア郷土料理レシピまで、充実した内容。
これが作れれば、奥さんや彼女に感心されること請け合いです。
しかし、中には「女性をもてなす」つまり女性にモテることを大前提とした企画も。
それはずばり『彼女を手料理でもてなそう! モテるオトコのウチ飯』。
あの『LEON』がプロデュースした別冊なんですね。
チャプター1は「ディナーの決め手は媚薬的ひと皿」、2は「イタリアオヤジの美味しい知恵」、3は「最高の隠し味はふたりのキッチントーク」。
各料理のキャッチも秀逸です。「夕暮れの潮騒をキッチンでふたりじめ」して「ホットな一夜の隠し味」にスパイスを使う。紹介しているメニューもオシャレ。
キャビアのカルボナーラに、ハーブのポテトニョッキ、牛肉のタリアータ。
これで、ニキータはあなたにメロメロにちがいありません。多分。
えっ、多分って!? 20年以上前同じような事をやってモテたかどうかを考えると。。。