湘南、江ノ島を望む片瀬海岸。
三浦半島からの朝日が、波頭に輝くのを見ながら彼女は犬をつれての海岸の散歩を終えて、大きく背伸び。
そして心に決めました。今日はどんぶりのご飯にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今週は藤沢市の片瀬海岸です!!
もちろん首都圏の通勤圏内の湘南エリア。
この時期は朝から海水浴客でにぎわい、趣向を凝らしたさまざまな海の家が134号線に沿って立ち並びます。 朝8時から夕方5時は海水浴客だけとなる片瀬海岸も、今の時間はサーファー天国。
朝一のサーファー達のすぐ沖で漁が!?
サーファー達よりも早く、沖合に出ているのが地元の漁師さん。
ちょうど今ぐらいの時間には、サーフィンを楽しむ人々のすぐ沖合、海岸からは数百メートルのところで、漁は行われています。
メインは「しらす」。 ここではカタクチイワシの稚魚がメインです。
毎年1月から3月は禁漁ですが、越冬しらすがメインの春先、そして海水温が上昇し、産卵後の稚魚がピークに達する7月と10月が年間を通じて、漁の最盛期なのだそうです。
連休の頃から地元の腰越漁港では、しらすの直売所を訪れる人が多くなります。
塩水でゆでた「釜揚げ」天日干しをした「ちりめんじゃこ」そして「たたみいわし」などなどの加工品が、お土産の定番のようです。
最近は青のりと一緒にしらすを混ぜて干した「青のり入りのたたみいわし」が、あぶった時の香ばしさで人気ですが、何と言ってもここでしか食べられない、鮮度の高い「生しらす」は、一度は試してみたいものです。
普通のしらすでは決して味わえない、口の中で身がはじける食感。
「生しらす」ならではの醍醐味です。 あつあつのご飯の上に乗せ、生醤油とともにシンプルに食べるというのが一番。
海の幸という言葉そのままに、海水の塩分だけでも十分においしく、ごはんが進みます。
近くの食堂などの「生しらす丼」のメニューはまさに朝どれ。
売り切れじまいですし、悪天候によるシケの日には食べられない、まさに希少メニュー。
漁獲量が多く全国でも有数のしらすの産地それが都心から1時間あまりの湘南なのです。