タイトルななめ読みでの『Popteen』に限らず、若い女性向けの雑誌は、おしなべてファッション重視。洋服にしろ、コスメにしろ、トレンドやルックスのよさが大前提なんですよね。
しかし、もう少し年齢を重ねた女性は様子が違います。同じモノでも、環境に配慮していたり、売り上げの一部がチャリティになってるものを評価する傾向があるようです。今週は、そんな大人向け女性誌の中でも、「世界のために」という大きな目標をかかげた雑誌をフィーチャーしてみましょう。
まずは、「世界のためにオシャレで貢献!」という初心者向けプログラム!?
これを打ち出した『STORY』9月号から。ここでのポイントは、一つのアイテムを長く使い続ける、オーガニック素材を身につける、リユース&リフォーム、ブランドのチャリティ・アイテム購入など、比較的、実現が簡単だということ。
オシャレを楽しみ社会貢献がついてくる、という手軽さが、コンサバ奥様のハートをつかむようです。
一方、もう少し踏み込んで、その人なりの社会貢献の方法を提起しているのは『フィガロジャポン』8月20日号です。困難に直面している子供たちを支援するチャリティ、フェアトレード、エコシフトといった3つのカテゴリー別に、さまざまな支援の形を紹介。そのどれもが、オシャレでさりげないというのがフランス雑誌のエスプリなんでしょうね。
上には上がいました。それは『25ans』9月号。「2009年チャリティ・レポート」と題したページでは、さる6月20日の世界難民の日に行われたイベントや、チャリティをテーマとした、第1回エコール・ド・25ansの模様をレポート。
エコール・ド・25ansでは、「“私たちにできること”はまず“知ること”」という副題を裏付けるように、国連UNHCR協会の事務局長による講演会を行うなど、『25ans』らしからぬ雰囲気が漂います。
次のページをめくると、セミナー後に、ザ・ペニンシュラで行われた優美なカクテルパーティーの様子がバッチリ。皆さん、キラキラのカクテルドレスを身にまとい、豪華ホテルの味を楽しみながら、チャリティ問題について熱く議論されたとか。どこまでも自分らしさを追求する『25ans』。
雑誌のタイトルの年齢よりも大人な雰囲気の、潔い姿勢には感心させられます。