近頃、鉄道好きの男性の鉄男だけでなく、女性の鉄子が急増中とか。
そんな時流を受けて、鉄子を意識した特集がちらほら。
まずは『一個人』9月号から。
「豪華寝台列車とSL列車を徹底乗り尽くし」では、ブルートレイン富士・はやぶさのラストランを紹介。 お笑い芸人の中川礼二さんがトワイライトエクスプレスを完全チェックしたりと、男性向けなのですが…、
探してみると、直木賞作家の角田光代さんが、北斗星で一人旅へ。
最上級の1人用個室「ロイヤル」に宿泊し、食堂車でフランス料理をいただく。
芸能界を代表する鉄男である中川礼二さんのはしゃぎ方とは対照的な、角田さんの落ちつきっぷり。この対比もなかなか面白い。
旅をテーマにした女性誌『旅』9月号のでも、鉄道は取り上げられています。
「ヨーロッパ鉄道旅行に出かけよう」と題したこちら、昨年世界遺産に登録されたスイスのアルブラ線とベルニナ線を旅するスイス編と、沿線のアートスポットをめぐるオランダ、ベルギー編の2本だて。鉄道旅行が一般的なヨーロッパだけに、車内や駅舎はもちろん、鉄道のある風景からも、長い歴史と伝統が感じられます。
「今すぐ乗りたい 絶景ローカル線の旅」という特集を組んだのは、40代〜50代の女性がターゲットの『エクラ』。鉄子とは無縁と思われていたファッション雑誌、それもサブタイトルが「あなたの“鉄子”ゴコロを呼び覚ます!」だから、驚きです。
取り上げられているのは、静岡の大井川鐵道に、北海道の釧網本線、九州の肥薩線など。 どちらかというと初心者向けのラインナップながら、ハイライフ女性誌として人気の『エクラ』にとっては、大冒険でしょうね。
今度は表紙キャラクターをつとめる黒田知永子さんが、ローカル鉄道をめぐる、というのはいかがでしょうか?
主婦層に大人気の黒田さんだけに、そのパワーで廃線の危機に瀕するローカル鉄道を救うなんてこともあり!? なんじゃないかと。