今週のテーマは「世界の選挙事情」です。
いよいよ投票日は今週末。
すでに事前投票をすまされた方も多いと思います。
あの国では、いったいどうなんでしょうか。今朝も2つの国にコネクトです。
ロンドンの伊佐治健さん
二大政党、マニフェスト、党首討論、加えて野党が政権奪取しそうな今のイギリスの政治は、日本と重なる。
選挙活動については戸別訪問、インターネット選挙など全く問題なく行えるのが、日本との大きな違い。
むしろ日本みたいに戸別訪問や選挙期間中のネット運動を禁止している国は、極めて少数派。
また、ビラ配りもイギリスでは自由。
選挙カーはあるけれども、基本的には個人ではなく党の名前をアピール。
個人名を連呼したり、家族が出てくるなどという事はない。
そのほか政党のテレビコマーシャルも放送できます。
これは日本の政見放送よりも、コマーシャルに該当するかもしれない。
全ての政党に平等に時間が与えられ、BBC国営放送で枠を得るのに
お金はいらず、VTRの制作費用のみ政党持ち。
いずれにせよ、候補者個人ではなく、政党が前面に出る。
台湾の片倉佳史さん
1987年まで戒厳令によって独裁政治が行われていた台湾では、国民がリーダーを選ぶことができなかったが、直接選挙できるようになったため、選挙にはみんな大変関心があり、おおいに盛り上がる。
ひとたび選挙の話になると喧嘩沙汰になりかねないので、バスやレストランなど、公共の場所で選挙の話をしないようにと告知がでる。
党集会を盛り上げるために歌手のコンサートがあり、それを見に地方からツアーがあったりするくらいイベントになっている。
バッジやシール、マグカップ、帽子、Tシャツなどのグッズが充実していて、選挙がエンターテイメントになっている。
自分の支持する党を熱心に応援するため、結果によって選挙後に鬱になったり、体調を壊す人が多い。
テレビや新聞は露骨に応援している政党があり、開票実況の数字も局によって違うというのも、台湾の特徴。