今週のテーマは「世界の防災事情」です。
今週は特に日本国内で地震に対する備えの話をよく聞きます。
今朝も2つの大きな地震の被害にあった国にコネクトです。
中国四川、池田祥規さん
震災以降、外国の団体等がそれぞれ防災教育等の活動を行っていることや、震災に関する書籍が販売されている様子は確認しているが、被災者の生活復興が第一であり、防災意識の変化まで行き着いておらず、現時点で行政や学校といった組織で防災の取り組みを行っている様子はない。
防災訓練はじめ、防災に対する意識が変化・定着し、組織的な取り組みが始まるまでには時間がかかると想定される。
個人レベルではやはり震災の恐怖から家の強度を気にかける住民もいる。
中国の防災対策としては今回がきっかけであり、復興支援をはじめとして、阪神大震災の経験もある日本が協力することで、現地政府・住民への意識啓発のきっかけをつくることが肝要。
今後防災コミュニティーラジオとして、村のラジオ放送を通じて防災情報を提供しようと計画している団体もある。
インドネシア ジョグジャカルタの水谷陽子さん
おとといのジャワ島西部の地震について、滞在している場所は、バリ島側の東部ということもあり、震源地からは約300kmとだいぶ離れているので、ちょっと揺れを感じたくらいで何も被害はなかったそう。
今のところ死者は50人以上で、避難した人も数千人単位といわれていて、まだまだ被害の全容は解明できていない。
防災訓練や教育については、水谷さん自身、地震のメカニズムについてビデオ等の教材を使って子どもたちに説明をしてきた。
多くの子どもたちが「地震は神様の怒りに触れたから発生した」というように非科学的な解釈をしがちであったので、地震は自然現象で、適切な知識と実際に発生した時の対処方法を学ぶ事で震災被害を最小限に抑えることが出来る、ということを教えていた。