暑さも一段落して秋になると、旅に出かけたくなりますよね。
中でも、人気が高いのは京都。
「そうだ京都、行こう。」とばかり、特集を組む雑誌が目に付きます。
隔月刊化しての初特集で、京都をフィーチャーしたのは、『Discover Japan』
。創刊号では「京都の秘密」と題し、およそ180ページの総力企画を組んでいます。
アートディレクターの水野学さんら人気クリエイター5人がそれぞれ大人が楽しめる修学旅行に出かけたかと思ったら、地元の人がこっそり穴場情報を教えたりと、確かに秘密の匂いが…。
中でも、袋とじになっている「はじめてのお座敷」には興味津々です。
一方、美術・建築・デザインの切り口で「京都入門。」
という特集を組んだのは『Casa BRUTUS』10月号。
京都の建築巡りをする際の基礎知識から、名旅館として知られる俵屋旅館の空間デザイン、仏像ガールによる仏像の見方指南まで、緩急つけた企画を展開。食いしん坊的には、現代京都の定番美味30傑を取り上げた、京都「美味検定」がたまりません。
同じく垂涎ものなのが、『家庭画報』。
「京都に染まる」と題した10月号の「京料理の伝統の味、新しい味」なる魅惑のページは豪華絢爛。
おそらくは実寸よりも大きいであろう、迫力ある料理写真が胸に迫ります。
が、しかし。
そこは「夢と美を楽しむ」ためのクオリティーライフスタイルマガジン。
ただ料理を紹介するだけではありません。
特集の最初は「古都で習いごとを楽しむ」として、禅、仮名など京都に息づく伝統文化を紹介しつつ、4つの特別講座を開催。
最後は、冷泉家が守り継ぐ和歌に敬意を表し、花人、川瀬敏郎さんが美しい花をいけるという企画でしめる。
古都の雅を理解するには、ただ「おいしそう!!」だけでは足りないようです。