近頃人気の田舎暮らし。
都会の喧噪を離れ、雄大な自然の中で暮らし始める人が増えているんだそうです。
そんな移住希望者に向けて、物件や暮らし方を紹介する専門誌も増加。
それらに共通する特徴は、「食」でした。
まずは、「日本で唯一の田舎暮らし月刊誌」をうたう『田舎暮らしの本』。
10月号では「田舎物件1030件一挙公開」という特集を組んでいます。
物件情報にまぎれて紹介されているのが、「白神こだま酵母でつくる 国産小麦とお米のパン」「坂本さんちの保存食便り」といった食べ物のページ。
古民家の台所が似合いそうな、ほっこり系がお約束です。
「いただきます! 大地の恵み」と題し、直球勝負しているのは『いなかスイッチ』第5号。
エコに目覚めた20〜30代をターゲットに、明るく元気な田舎暮らしを提案しているだけに、アプローチもエコ&オシャレ。
自然農野菜を使って、シェフがバーニャカウダを作ったり、自家栽培の果物でスイーツを作ったり。行ってみたい!と思わせる、自然食レストランや田舎料理カフェが登場するのもポイントです。
リゾート=田舎ととらえると、まだまだあります。
別荘&田舎暮らしのための雑誌『リゾート物件情報』秋号では、「ちょっとぜいたくリゾートごはん」を特集。
ダッチオーブンを使った野趣あふれる料理から、薪ストーブで作るローストビーフや焼き芋まで紹介しています。
そして、その特集の後、ページを開くと、そこには「リゾートごはんが何倍も楽しくなる家」と題された物件情報のページ。
そうなんです、これらの専門誌が目指すのは、豊かな食の先にある物件購入と田舎暮らし。
よく男性のハートを射止めるには、『まず胃袋を摑め』と言いますが、田舎暮らしにおいてもそれは同じよう。
うまいものを食べたければ、田舎に行け!
これが今どきの合い言葉なのかもしれません。