今週のテーマは「2016オリンピック候補地」です。
いよいよ今日コペンハーゲンのIOC総会で決定するのですが、東京をはじめ、シカゴ、マドリード、リオデジャネイロの4都市はそれぞれ元首クラスが会場入りする、空前の招致合戦となりました。
事前の評価は横一線でしたが、ここのところ評価が急上昇しているあの国のあの都市ではどうなのでしょうか。。。
ブラジル、リオデジャネイロ 肥田TETSUさん
リオ在住者からの視点では、政府のアピールと全面的バックアップが功を奏して、評価が上がっているもよう。
ブラジル国民の7割が開催を望んでいるとIOCのアンケートにあったが、客観的に見てリオ市民が招致活動に熱をいれているわけではない。
まず7年先ということ、オリンピック開催がどういうものなのか想像つかないこと。
まず2013年のワールドカップが話題になっている。お祭り好きのカリオカ気質ですから開催支持は当然ですが、興奮しているのは一部関係者という感じかもしれません。
アメリカ、シカゴの川平謙慈さん
1週間以上前から、地元紙はカウントダウンモードで、毎日1面に招致関連の話題が大きく掲載され、新聞のウェブサイトは、1時間単位でコペンハーゲンでの招致団の様子をアップデートしています。
ダウンタウンは開催支持一色で、Chicago2016のロゴだらけ。
1989年以来の長期政権が続いている67歳のデイリー市長は、オリンピックを花道にしたいと思っているようです。
当初「税金はびた一文使わない」、「財務保証はしない」と言っていましたが、数ヶ月前に、開催が決まれば、財務保証が義務付けられているIOCの契約書にはサインをすると発言し、市議会で大きな問題になりました。
反対派の市民団体は、「約束が違う!」、「財政赤字なのに、オリンピックどころじゃない!」と大騒ぎ。
最大のライバルと見られているリオデジャネイロの開催を支持するホームページまで登場する始末。
支持率も、60%台だったのが50%を切ってしまう羽目になり、仮に開催が決まっても、市長は2年後の再選へ向けて大きな課題を抱え込んだことになりました。