2009/12/4 「Dream Power ジョン・レノン・スーパーライヴ」のHidden Story

今週は、今年で9回目の開催となります、
「Dream Power ジョン・レノン・スーパーライヴ」のHidden Story。
オノ・ヨーコさんの言葉もまじえてお届けします。

そのコンサートについて、話が持ち上がったのは、2000年後半のことでした。
当初からコンサートに関わる、ジョン・レノン・スーパーライヴ、アシスタント・プロデューサーの川島未紀さんは当時をこう振り返ります。

常日頃から、オノ・ヨーコのほうでジョンの歌を歌い継いでほしい、というのはありましたので、具体的になったのがそれくらいですが、もっと以前から、もちろんジョン・レノンの曲もビートルズの曲もまったく色あせずにきているとは思うんですが、やはりもっと若い世代に伝えていきたいという願いがありましたので。

で、実際どんなことができるかなとみんなで考えまして、ジョンの歌だけに限定して歌うトリビュート・コンサートを立ち上げることになりました。
(川島さん)

川島さんが所属するのは、日本でのオノ・ヨーコさんの窓口を務める株式会社プロデュース・センターです。
オノ・ヨーコさんとの関わりのなかで、その企画が芽生えた「ジョン・レノン・スーパーライヴ」。
そのコンセプトは。。。

ただ、ジョンの曲を歌うだけのお祭り的な、ただ楽しいだけのコンサートじゃなくて、ジョン・レノンがビートルズ解散後にやったコンサートはすべてチャリティ・コンサートなんですね。 だから、そこはジョンの遺志をついで、何らかのチャリティじゃなくちゃだめだと。 (川島さん)

コンサートの売り上げによって、アジアやアフリカに学校を作ろう。
目標が決まりました。
オノ・ヨーコさんが決めたのは、「教育」という、形のない、でも人生をしっかりとかたちづくるための 贈り物でした。

ああいうところの学校が全然ないような国では、子どもがね、欲しがっているんですよ。 勉強できるところをね。 これがもう子供たちがすごく喜んでくれて、よかったんですよね。 (オノ・ヨーコさん)

目前に迫ったライヴのリハーサルの合間、ヨーコさんは そう語ってくれました。

今年で9回目を迎える「Dream Power ジョン・レノン・スーパーライヴ」
第1回の開催は、2001年10月9日。 ジョンのバースデイでした。

会場は、ジョン・レノン・ミュージアムのある「さいたまスーパー・アリーナ」。
準備は着々と進んでいました。
しかし、2001年9月11日。 アメリカで同時多発テロが発生します。
オノ・ヨーコさんは急遽、来日を断念。
衛星中継で出演することになりました。

ジョンのスピリットを伝えるこのコンサートにこんなにたくさんの方が集まってくれて、本当に嬉しいです。 あの痛ましい事件が起きて、ニューヨークの人は悲しみに暮れているんです。 ニューヨークでは多くの人々がこの街を捨てて安全な場所に行こうと移動し始めました。 そんななか、私はニューヨークにいることが私にとってはとても大事だと分かったのです。 ニューヨークに居続けることが、人々を励ましていると分かったのです。 ジョンが今ここにいたら、彼も必ずそう考えると思います。

今、悲しみのどん底にあるニューヨークから愛と平和のメッセージを世界に向かって出し続けることが私の重要な役割だと思っています。
大事なのは、世界の子どもたちにとって、ポジティブなことをすることです。
このコンサートの売り上げから7つの学校を作ることになりました。

みんなありがとう。
ジョンも今、これを見て喜んでくれているんじゃないかと思います。
ここで、ジョンの言葉をみなさんに贈りたいと思います。

Imagine All The People Living In Peace
想像してごらん、みんなが平和に暮らしていることを。
(オノ・ヨーコさん)

第1回のジョン・レノン・スーパーライヴから舞台裏を支え続ける 川島未紀さん、そしてオノ・ヨーコさんの言葉です。

  ヨーコさんがこのコンサートで発信しているメッセージとして、ひとりで見る夢はただの夢。 みんなで見る夢は現実になる、というのがあるんですけど、私も、それを日々実感しているというか、このコンサートは音楽の力でいろんなことができる、ということを感じていただけると思うので、このコンサートに足を運んでいただいて、音楽の力を体感していただきたいですね。

本当に愛にあふれたコンサートなので、ジョンの曲も持ち帰っていただいて、その先に学校建設ということもありますから、1回の刹那的な関係ではなくて長きにわたってジョン・レノンとヨーコさんとみんなでつながって、いろんな夢を共有できる、素晴らしいコンサートだと思います。
(川島さん)

どんどんやってみたら、自分が最初に考えていたことより大きなことになって非常に嬉しく思っています。 とてもうまく行ったと思っています。

それは何かというと、本当にいいことをするときは何かお助けがあるのかなと思いますね。
(オノ・ヨーコさん)

最後に、オノ・ヨーコさんから、今年のライヴで伝えたいことについて。

2009のDream Powerは、やっぱし、夢を持とうということです。 一緒に夢を持ちましょう。

Unite、すごくいいと思います。
夢も一緒に持とうということね。
Unitedした夢を一緒に持ちましょう。
(オノ・ヨーコさん)


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