2009/12/18

来シーズンのF1のスイスのチームに日本人の正ドライバーが誕生

東京中日スポーツの1面は去就が注目された小林可夢偉。
獲得を目指していたルノーが昨日までに断念し、スイスのザウバー入りが確実となりました。
今日にも正式発表される予定です。

今年10月のブラジルGPでF1デビューした小林は、11月の最終戦アブダビGPで、日本人過去最高位タイとなる6位入賞。
中嶋悟、中嶋一貴親子に並ぶ快挙を2戦目で達成しました。
ザウバーは、今季撤退したBMWのチームを、以前運営していたペーター・ザウバー氏が買い戻したチームで、エンジンはフェラーリになるという噂。
可夢偉の名前は「偉大な夢を可能にする」との意味からついたとか。


女子高生チームがプレミアリーグの社会人を破る大金星


バレーボールの全日本選手権ファイナルラウンド初日がきのう、東京体育館で男女1回戦が行われ、女子は大分の東九州龍谷高校がプレミアリーグのNECをフルセットの末に下しました。
高校生がプレミアリーグのチームを破ったのは、新生全日本選手権で初めてです。
前回優勝のトヨタ車体、JTなどが準々決勝に進みましたが、若い力の今後が楽しみです。


一方アラフォーがまだまだ頑張る女子テニス


来年も現役を続ける女子テニスのクルム伊達公子選手は、2月にクアラルンプールで開催される国別対抗戦、フェド杯のアジア・オセアニア
ゾーン1部の大会で、日本代表に選出されました。
1996年のアメリカ大会から14年ぶりとなります。

最新の世界ランキングでは、先月森田あゆみ選手を抜いて、日本人選手の中で最上位の70位。
シングルスのエースとして活躍が期待されます。


エンゼルスの松井秀喜選手「新しい出発にエキサイトしている」


今朝の各スポーツ新聞の一面を飾るのは、新天地ロサンゼルス・エンゼルスの松井秀喜選手入団記者会見の模様を伝えた記事です。
今シーズンのエンゼルスはメジャーでトップの2割8分5厘チーム打率をマーク。
ソーシア監督は松井選手を、ハンター、アブレイユ、リベラとのクリーンナップに想定して「非常に大きなカルテット(4人組)だ」とご満悦のようすでした。

アメリカン・リーグ西地区の強豪とはいえ、勝負どころで大味になり、ワールド・シリーズでは勝てないチームに、松井選手の経験とチームに貢献する姿勢が評価されたとのことです。

しかしアブレイユは外野の守備につけるため、同じ35歳でも来季から2年1900万ドルの契約。
松井選手の1年600万ドルは1年契約で、活躍次第でその後が保証されるオプション契約もないなど、ひざの状態の不安があって条件面ではかなり開きがあります。
「すべてを出しきりたい」「自分の一番いいプレーを出すだけ」と決意の言葉であらわしましたが、アメリカのメディアは冷静に見ています。

地元LAタイムスは、「Angels sign Hideki Matsui for his bat, not his media throng」と会見に群がる日本のメディアの騒ぎや、日本での関心の高さを揶揄するような見出し。

練習場所を秘密にしているのに、西海岸まで帯同してきたレポーター達に驚きを隠せないようです。
そしてエンゼルスに在籍した長谷川滋利元投手のコメントをとり、「ニューヨークよりもロサンゼルスの方が、メディアも球団も、そして
日本のレポーターもリラックスしているから、松井選手はより野球に集中できるはず」という記事が掲載されています。

一方NYタイムスは14日の野球欄で「Matsui’s Departure From Yankees Will Leave a ‘Monster’ Hole to Fill」(松井の退団でヤンキースに「怪物」級の埋めなければならない穴が出来た)という特集で締めくくった後は、去る者は追わず、で松井の記事はありません。
西海岸と東海岸。温度差こそあれど、どちらもアメリカならでは。