2010/1/8 世界の仕事始め事情

今年の年末年始はカレンダーのめぐりが悪く「あまりまとまったお休みがなかった」という方も多いのではないでしょうか。
また高速料金1,000円の措置が年末ではなく、元日から年明け5日までということもあって、スロースタートな職場も多いようです。
そもそも正月明け、仕事始め、あいさつ回りって日本だけでしょうか。
あの国はどうなんでしょう。 今朝も2つの国の実情を探ります。


そもそも仕事始めなどの習慣はあるのでしょうか?


マレーシア クアラルンプール 石田鬼美香さん

ありません

やはり元日だけがお休みなのでしょうか?

1月1日はマレーシアの人々にとって暦が変わるという意味しかなく、2日から仕事。 正月3ケ日の感覚はまったくない。 新年のお得意様挨拶まわりもありません。 12月31日には色々なところで花火が上がり、来る新しい年を祝います。


他民族国家と聞いていますが、お正月はどうなのでしょう

まず暦の変わる1月1日。 これはある意味キリスト教の人々のお正月。
イスラム教徒にとっての新年は、断食明けのハリラヤ プアサ。
インド系の人が信仰するヒンズー教ではディーパバリの日。
中国系の人が信仰する仏教では春節がお正月です。

そして、キリスト教の新年以外は、ほかのお正月は日付が毎年違う。
今年の場合でいうと、イスラムのハリラヤ プアサは9月10日、ヒンズーのディーパバリは11月5日、仏教の春節は2月14日。

それぞれに、お正月明けっていう概念はあるのでしょうか。

ラマダン明け、ディーババリ明けはみんなで祝うパーティ(?) 春節明けは、ちょっと日本に近い感じですか(?)


そもそも仕事始めなどの習慣はあるのでしょうか?


トルコ イスタンブール 加瀬由美子さん

ありません

そもそも仕事始めはどうなのでしょうか。

新年と仕事はじめは1月3日から。 今年は元日が金曜日にあたり、2日と3日も土・日なので3連休となった。 今年の1月4日、官公庁や企業で働く人々はごく普通のいつもの月曜日の感覚で出勤した。

イスラム教徒が多い土地ならではの風習はありますか。

1923年に共和国になって以来、政教分離の世俗国家なので、西暦を使用。新年の挨拶は、友人、知り合い、ご近所と「新年おめでとうございます」にあたる「イエニ・ユルヌズ・クトゥル・オルスン」などと祝う言葉は交わしますが、クリスマスカードや年賀状の習慣もなく、職場で年明けにあいさつをして仕事始めという感覚はない。