メキシコのユカタン半島。
マヤの遺跡に向かう高速道路のパーキング・エリアで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。 手軽につまめる朝ご飯を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
16世紀になってスペインの侵入によって、これらは破壊されたものの、天文学に通じていたといわれる、独自の文明が最近になって徐々に解き明かされつつあります。
地下水系が発達しているのでしょうか。
中でも規模の大きな「セノーテ」の近くに都市国家が点在していたようです。
「大河のほとりに文明が存在する」という世界史の常識で測り知ることの出来ない、不思議なマヤ文明の謎。
しかしながら太古の昔から、この地ではトウモロコシが栽培されていて、ずっと、そして今も人々の主食でした。
薄く平べったい生地ですが、アメリカなどでは小麦粉から作ったものも同じように扱われています。
では本場のそれはトウモロコシ100%で、ひと味もふた味も違います。
主食だけに一日中いろんな具材をトッピングしては食べるのですが、メキシコ全土でポピュラーなのは、朝は卵とジャガイモなどのチリソース煮込みです。
しかしユカタン地方限定のものはチャヤといわれる緑の野菜。
ほうれん草のような色と形でキャベツのような味がするビタミンたっぷりの野菜です。
いり卵とともに炒めたトッピングにし、ハバネロのチリソースを少したらしてから食す、健康的な目覚めの一品。
そして絞ったジュースはいってみれば「青汁」です。
果実のジュースなどとともに、ユカタン半島にある高速道路のパーキング・エリア食堂での定番商品だとか。
伝統野菜はやはり時代を超越しているのでしょう。
タコスをメニューにするレストランなどは、残念ながら日本でなかなか根付かないようですが、沖縄ではかなりポピュラーですね。
マヤ文明からのビタミン源の野菜「チャヤ」だけは、なかなか現地でなければ食することが出来ないもの。
朝はジュースで夜はスープと、タコス同様いろんなレシピがあるようです。