西アフリカの内陸の国、ブルキナファソ。
国の中心に位置する首都ワガドゥグーのホテルで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。屋台で売っている現地のごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今週は西アフリカの、ブルキナファソです!!
内陸国で貿易港がなく、資源に乏しいブルキナファソは、開発途上国の中で、最も貧しい国のひとつです。
しかし人々は「清廉潔白な人の国」という国名の意味通り。
勤勉で明るく、あいさつを交わすことを大事にしている、とても心豊かな国民「ブルキナベ」です。
今は乾期と雨期の中間の過ごしやすい時期です。
とはいえ、赤茶けた道路には土ぼこりが立ち、夜は25度、昼間は40度を超えるような暑さです。
だから人々の活動は日の出とともにスタートし、暑い昼間は一旦長い休み。
そして夕方近くにもう一度仕事に精を出す。 こんな日々を送ります。
海がなく、川が少ないこの国では水不足は深刻な問題で、ドラム缶やポリバケツを持って水を捜すのが日課。
そして手摘みのオーガニック・コットン、最近は欧米のブランドが美容クリームや石鹸の材料として注目する、シアバターがとれる木カリテ。
そんな農産物が輸出品目です。
厳しい気候でも食べるものは
アボカドのような食感のカリテの実は、食用ですが、カシューナッツなどを揚げる時の油としても使います。
朝から油濃いものは、やはりちょっと、というのは万国共通。
道路脇で調理している周りに、人だかりがしている程度の屋台では「トー」といわれるブルキナファソの代表的な料理を食べさせてくれます。
「トー」の作り方と食べ方はどんなもの
トウモロコシやお米、粟をひいた粉を水に溶かし、これを鍋に入れて火にかけ、粘り気が出てきたところで、棒を差し込み力を入れてひたすらこねて作る、おもちのような食べ物です。
ゆがいた「トー」にトマト、現地の野菜、干し魚のダシなどを煮込んだ、さまざまなソースをつけながら食します。
なかでも「ゴンボのソース」が一番ポピュラーでしょう。
ゴンボとはオクラのフランス語。オクラをみじん切りにして、とろとろと煮込んで作った「ルー」のようなソースです。
どこかで聞いたことがありませんか。これがアメリカ南部で訛ったのが「ガンボ」、なんですね。食は2つの大陸を繋ぎます。
もちろん屋台だけではなく、家庭料理としても「トー」は一般的です。
マンゴーもたくさんとれる名産品で、日本にはドライマンゴーが輸入されていますし、ヨーグルトなども朝食の風景には欠かせません。
しかし朝早くから動くための活力はしっかりと食べることからスタートするんですね。