2010/2/12 中国 北京

中国の首都北京。
早朝から人と車であふれる大通りの横断歩道を渡りながら、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 歩きながら食べられるものにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は中国、北京です!!

今週末からの中国は「春節」。 つまりお正月休みに突入します。

中国国務院の通知によると、今年の中国の法定春節休み期間は、明日2月13日の大晦日から19日までの7日間。
この時期は日本のお正月のように、お店のほとんどが閉店し、大都市は人影がまばらとなります。

今年は日曜日のバレンタインデーが、日本流に言う「元日」にあたりますが、ほとんどの国民は、家族と過ごすとされています。
ですから今日明日は帰省ラッシュ。

旧正月用品の買い出し、あたらしい服を買う、かまどの神様を祀る行事などなどで、市場はまさにごったがえしています。
大晦日には祖先をしのんで家族団らん。
元日には新年の挨拶を交わし、爆竹を鳴らして、竜の舞い、獅子舞い、田植え踊りなどなど今年の五穀豊穰を願う行事があちこちで行われます。

人々が行き交う大都会北京の市場での朝食

何かと忙しい時期だけに、ゆっくりと朝食を摂っている暇はありません。
そのため市場や商店の近くに出ている屋台が特にこの時期はにぎわいます。
その中でも一番人気は肉餅。
中国語でロービンと呼ばれるこの食べ物は、いってみればミートパイのようなもの。
紙にはさんで、持ち歩きながら食べる事ができる、ファースト・フードなのです。
きつね色の焦げ目がつくくらいに鉄板で焼いているそばを通ると、香ばしいにおいが鼻腔をくすぐります。

その「肉餅」ってどんなもの

小麦粉を練って丸く伸ばした生地の「お餅」に、豚肉の挽肉とネギの細かく刻んだもの混ぜた「餡」を包み、焼いたもの。
屋台によって、微妙なこだわりがあります。
ネギだけの「餡」というものもポピュラーなようです。
生地を練る時にも焼く時にも油を使い、たっぷりの餡と餅のハーモニーは、食べごたえがあり、腹持ちは十分。
まさに忙しい朝に活力を与えてくれるのにふさわしい朝食メニューといえるでしょう。

手軽に食べられるといっても、おやつというわけではなく、一種の主食としてレストランのメニューにもなっています。 ちょっと高級なところでは、餡と餅を何層もパイのように挟んだ手の込んだものがでてきます。 スープやおかずと共に「肉餅」に黒酢をつけてさっぱりと食す。 そんな食べ方もあるようです。