2010/2/26 世界の卒業旅行

今週のテーマは「世界の卒業旅行」。
いよいよ2月も終わり。
学生時代最後の思い出として卒業旅行をする人もいるかと思います。
世界のあの国ではどうでしょうか。

アメリカに「卒業旅行」はあるのでしょうか?

アメリカ、NY 中村英雄さん

「あります」

どんな仲間での卒業旅行なのでしょうか?

米国の場合、下宿生が大多数。みんな在学中は、フラタ二ティーやソロリティという学生サークルに加入して、ここで生活をともにし、友情や愛情を育む。
日本にはない習慣なのでわかりにくいが、通常の運動部や文化部のサークル活動とは違い、こうしたサークルは、社会奉仕が義務で、メンバー同士を兄弟、姉妹と呼び合い、全国規模で横のつながりも持っている。
卒業旅行はこのグリークスたちで一緒に車を借りて長期旅行に行くことが多いそう。

その行き先とか、中身はどんなものでしょうか?

グリーク・ライフでは奉仕と同じくらいお酒が大事な存在。
卒業旅行でも、様々なお酒にフルーツを混ぜたジャングル・ドリンクを作るなど、かなり派手に飲みます。

行く先は、ペンシルバニア大学だったらテネシーの山奥のロッジとか、その程度の距離のところです。 お金は当然かけません。
昼間はハイキングやゲームなど体力を消耗する健康的な活動も行いますが、盛り上がるのはもっぱら夜。
かなりワイルドで、知り合いの女性は「ちょっと親には言えないような」こともしちゃいましたと顔を赤らめていました。
とはいえ、グリークスは親より大切な一生の友人。
学生時代最後の旅行は、これまた一生涯の思い出となります。
社会に出てからもこの関係は続くらしく、大企業に入った卒業生でグリークライフを続けている人は少なくないようです。
就職やビジネスでも役立つ場面が多少はあるそう。

フランスに「卒業旅行」はありますか?

フランス、パリ デヴィアンヌ園子さん

「一般的にはありません」

やっぱりヴァカンスがしっかりした国だからでしょうか?

フランスではそれなりの企業であれば、5週間の長期休暇が義務付けられているので、大学生のうちに長い旅行に出ようという考えは生まれない。
それに大学に行くような高等教育を受けている子であればほとんどの場合、高校から大学にかけてヨーロッパの大学に留学しているので、ヨーロッパを旅行しようという気持ちも薄い。

ということは、若い間の旅行というのはあまりないのでしょうか?

旅行に行くとすれば、社会人になり、家庭を持ってからではあまり行けないようなエリアにバックパックで行く。
フランスの場合、同じフランス語圏の元のフランス領のアフリカや海外県、大学でドイツ語、スペイン語を学んだ学生は、ドイツ語圏、南米のスペイン語圏に旅するみたい。