今週のテーマはぐっとくだけて「世界のコメディ事情」。
テレビ番組などを通して見たお国柄を探りたいと思います。
世界のあの国ではどうでしょうか。
ドイツ ベルリンのウルフガング・バウワーさん
「ここ20年でポピュラーになりました」
トルコ イスタンブールの加瀬由美子さん
「盛んです」
ドイツ ベルリンのウルフガング・バウワーさん
最初はSaturday Night Liveのような、アメリカやイギリスのコメディを真似したものが多かったが、2006年から2008年にかけては24時間のコメディ・チャネルあったほど。
今はコメディチャンネルはないけれど、毎晩8時からコメディを放送しています。
1991年からにはケルンで毎年国際ケルンコメディフェスティバルあり、一時期ケルン・コメディ・スクールが存在した時期もある。
もともとドイツ語には「Kabaret」と言う言葉がある。
Kabaretは110年前から存在して、主に政治・政治家を風刺していた。
今では、伝統的なものではなく、今のコメディアンは自分の生活のネタが多い。
トルコ イスタンブールの加瀬由美子さん
とはいえ圧倒的にイスラーム教徒が多いので、イスラームを“けなす”ような発言はタブー。
また、今の共和国建国の父「アタテュルク初代大統領をパロディにしてはいけない」ことになっています。
デフォルメしたり、カリカチュア、もちろんお笑いネタにしてもいけない。
トルコには全国放送のたくさんのテレビチャンネルがあり、 民放だと30局以上あるが、夜の番組は約60パーセントがシリアス・ドラマ。
40パーセントくらいがドタバタ喜劇、舞台での寸劇コメディなど。
映画に関しても半数近くがお笑い、コメディとなっています。
お笑い芸人もいて、テレビでも映画にでもひっぱりだこ。
特にコマーシャルなどに出番が多く、国民的な人気者。
イスタンブールにある、ミュジダット・ゲゼン芸能学院、首都アンカラのアンカラ大学はじめ、各地の大学のコンセルヴァトワールでは、喜劇役者も育てています。
劇団もあって、ジャージーの運動服を着た失業者風の冴えない親父がいきなり、ムーンウォークで舞台を横切ったりするような寸劇に拍手喝さい。