2010/4/30 中国 上海

上海の旧市街に位置する、高層ビルに囲まれた観光地豫園(よえん)。
古くからの低い建物をのぞんで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 名物の朝ご飯にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は中国から、上海です!! 

明日からいよいよ開幕する上海万国博覧会。 中国が国家の威信をかけて開催する一大イベントですが、上海は中国の経済成長の先駆者としてずっと走り続けてきました。 世界一を競う高層ビルの建築と、資本主義を優先する雰囲気から古い町並みをどんどんと壊して、それを肥やしに成長した都市。 しかしその中で、忽然と歴史的建造物が現れる保護区が豫園です。 租界時代にも諸外国の文明の影響を受けなかったこの地区は、明や清の時代の建物が多く残っています。ある種の下町の光景から「上海の浅草」とも言われるほどで、真ん中にその「豫園」の名前の元となった庭園があります。その周りが「豫園商場」。 お土産物屋さんが軒を連ね、観光客相手の食堂からは湯気と共においしそうな匂いが通りにあふれてきます。

ここ六本木ヒルズにもある上海名物店といえば「小籠包」

日本でもフランチャイズ展開している有名店が「南翔饅頭店」。 イートインですか、それともテイクアウトですか。 3階建ての建物。建物の中はテーブル席ですが、フロアによってメニューや料金が異なります。一番高級なのは最上階の3階。 そして一番安いのがテイクアウトで、同じ小籠包でも5倍もの価格差があります。 しかしセットメニューや高級な蟹味噌と蟹肉が入った小籠包は最上階だけで食べられます。悩むところですね。

テイクアウトも朝から大行列でひとつひとつ手作りのために、かなり長時間待つ事を覚悟しなければなりません。
お店の周りにはテイクアウトで買った小籠包を頬張る人々がたくさんいます。皮の中に収まった、スープが熱い!
にぎやかなスポットです。

上海料理の決め手は「黒酢」

上海に限らず、「パオズ」とよばれる焼売や餃子などは中国では醤油ではなく、酢で食するのが一般的です。 そして、上海では特に「黒酢」が使われます。 テーブルの上にあるのは「醋」酉偏(とりへん)に昔という漢字でツウと読む小瓶。 ショウガの千切りとともにたっぷりかけていただきましょう。