2010/5/28 スウェーデン ストックホルム

スウェーデンの首都ストックホルム、旧市街の「ガムラ・スタン」で一晩中沈まなかった太陽に向かって、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。ボリームのある朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はスウェーデンのストックホルムからです!! 

北ヨーロッパ、スカンジナビア半島の東側、スウェーデン。
一日中太陽が沈まない、白夜のシーズンが、5月の下旬からはじまります。首都ストックホルムは、人口およそ75万人。
13世紀に小島の上に建てられた砦から少しずつ発展してきた街です。その中心部にあたるのが、旧市街の「ガムラ・スタン」。レンガ造りの市庁舎の塔に上って、町を見渡してみましょう。宮崎アニメの「魔女の宅急便」のモチーフとなったその風景に、思わず主人公の少女、キキのように大空へとはばたいてみたくなるかも知れません。

水の都、そして緑の都

「北欧のベネチア」という異名を持つのが、ストックホルム。
町は14の島で成り立ち、水面に中世の建物と緑が写し出されています。それもそのはず、街全体の面積のなんと55%が森や公園。
水のある場も13%を占めています。つまり建物や道路は街の中でも1/3以下となっています。それだけに水と緑を大切にするこの街はヨーロッパで最も環境に優しい街づくりに取り組んでいるとして「2010年グリーン・キャピタル(環境首都)」に選ばれました。

まずは朝食をたっぷりと

スウェーデンの朝食はボリューム満点。一日活動するエネルギーをチャージするという意味では理にかなっています。意外なことに気温が低いイメージのこの国の朝食は、一年中冷たい料理が中心です。チーズ、ハム、サラミ、そして欠かせないのが「Sill」と呼ばれるニシンの酢漬けなど、冷蔵庫から取り出してくるものが多いのです。そしてシリアルの一種、ミューズリーとセットなのがヨーグルト。このヨーグルト類にもさまざまな種類があるようです。
もちろん日本と同じヨーグルトもありますが、それと似て非なる「Fil」というものがポピュラーです。
見た目は同じでも、製造工程の発酵時間や温度が違って、酸味が少ないのが特徴。含まれている乳酸菌の種類が違うのですが、スウェーデン人の一部には、ヨーグルトではなく、かたくなにフィールをシリアルにかけて食べる人が多いようです。

ちなみに飲み物は圧倒的にコーヒーが主流です。とにかくスウェーデン人のコーヒー好きは世界でもトップクラスで、朝から直火のエスプレッソ・スタイルの濃いめの味でガツンと目覚まし。やっぱりこれがいいんですね。