来月1日は、富士山の開山式。最近では登山が趣味の女性も多く、そうした女性をさす“山ガール”という言葉も広まりつつあります。
それを反映してか、女性向けや女性を意識した登山雑誌やムックが目立ちます。
さっそくチェックしていきましょう。
まずは今月から月刊化された、女子のアウトドアを応援する雑誌『ランドネ』の特別編集『ランドネ スタイルブック』「いつでもどこでもアウトドア!」
一冊まるごとアウトドア・ファッションの大特集とのこと。ファッション誌の定番企画も、この雑誌では一味違います。「高尾山でファッションスナップ」では、mixiで結成された“ランド・ネアウトドア部”の女子19人のコーディネートを、タイツやシューズ、バックパックのようにポイント別に紹介。
山ファッションでは自然に沈まない色使いが重要らしく、本当にカラフルです。着物着付師であり、アウトドアスタイル・クリエイターの四角友里さんに聞いた「最新アウトドアスカート研究」では、さまざまな山スカートを紹介。
ダウンのスカートなんてのもあるんですね。
同じく、今月号から月刊化されたマウンテン・トリップマガジンが『PEAKS』。
それを記念した6月号の特別企画が「おじゃまします! はじめてのエベレスト。」
表紙を飾るのは、実際にエベレストに迫った、編集部の平方理恵さんです。
山登りもアウトドアも未経験だった彼女。編集部に配属されて4か月で「エベレストに行ってこい」と言われ、1か月も経たないうちに実際に現地に来てしまったとのこと。そんなむちゃぶりをむしろ楽しむかのように、最終的にはエベレストを目の前に望む、標高5560mのカラパタールに見事、登頂。
現地での18日間の様子が、日本での準備段階を含めて紹介されています。
私だったら標高3880mにある、エベレストを眺められる“ホテル・エベレスト・ビュー”に辿り着ければ、富士山頂よりも高いのでそれで十分満足です。
そして、最後は『田部井淳子のはじめる! 山ガール』。
エベレスト女性初登頂、七大大陸最高峰女性初登頂の偉業を成し遂げた登山家、田部井淳子さん監修のムック本です。段階別の山ガールおすすめの山や、登山道具の選び方など基本情報を網羅。「美しく、快適な登山のために女性だけのマル秘技」では、山登りでの肌のお手入れ法や、トイレ事情、消臭のことなど女性ならではの情報が盛りだくさん。「フライパンとコンロでおいしい山ごはん」では山での人気メニューとしてチーズフォンデュが紹介されていますが、確かに山で食べると余計においしそうです。
しかしあまりに本格的で凄いです。それでも「山男」に対して「山ガール」とあくまで肩の力が抜けているところがポイントでしょうね。