今年の東京は梅雨にも関わらず、思いのほか晴天の日が続いています。 しかし、かなり前に企画が立てられるのが雑誌の世界。梅雨のために自宅で過ごす人が増えると想定してか、器の特集が目につきます。 さっそくチェックしましょう。
『エフィル』Vol.05「日々の器、ハレの日の器」。
「京都で器探し」をしたのは今井美樹さん。大きいお皿の真ん中にちょこんと盛りつけて余白をつくると料理がごちそうに見えるという彼女。器選びの基準は、日常の中でどれだけ使いこなせるかだとか。「木村ふみさんの日常のなかでハレの日を楽しむ器レッスン」では、食環境プロデューサーの木村さんが、食卓のコーディネート力を指南しています。例えば、カップ&ソーサーのソーサーを同じサイズの別柄のものに変えるだけで違った印象になるとか、食器棚の奥に眠る器を使いこなすには、季節の行事をテーマにコーディネートを考えるとか。器やテーブル回りの小物を買い足すなら、遊び心で選ぶのがオススメとも。器そのものよりも、どう使うかにポイントが置かれているのが特徴。
一方、旅とからめて器を紹介しているのが、『天然生活』8月号「器と旅と食べ物と」「地方ギャラリーを訪ねて 器とおいしいものをめぐる旅」で紹介されているのは、多治見、益子、伊賀上野、撫川、倉敷、福津のギャラリー。 いずれもカフェを併設したり、お茶やお菓子のおもてなしがあるなど、ゆっくりとした時間を過ごせそう。
また近所にある食べ物屋も紹介されていますが、こちらも素敵な店ばかり。
例えば、多治見の“石窯ピザ クープ ドゥ シナモン”のクリスピータイプのピザや、益子の“pain de musha musha & coffee”で食べられる地元の全粒粉やきび砂糖、ゲランドの塩などを使って焼き上げられたパンは、見るからにおいしそうです。
さて、器を眺めるだけではなく、より多くの器に触れてみたい。
そんな人にオススメなのがカーサブルータス特別編集『器の素敵なカフェ案内。』
器と料理で選んだカフェが50軒も紹介されています。特に都会に偏ることなく、北海道から沖縄まで全国津々浦々というのが素晴らしいですね。使われている器の作家さんの名前も載っているので、それを目安に訪れるのも、ひとつの手。
共通するのは、温もりに溢れた店内の雰囲気です。コーヒーやフードもこだわりの品ばかりのようで、特にケーキやスコーンなどのデザートには自家製という表記が目立ちます。
もうすぐ夏休み。ギャラリーやカフェをめぐって全国を旅するのもよさそうですね。
まずは『器の素敵なカフェ案内』で紹介されている都内の7軒を訪れましょうか。