2010/7/30 マカオ

成田から4時間のフライトで行けるマカオ。
世界遺産の歴史市街地区に佇み、蒸し暑い空気で、彼女は大きく深呼吸。

そして心に決めました。 マカオ風喫茶店で甘い朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はマカオからです!!

1999年に中国に返還されたマカオ。 同じタイミングで返還された香港とはジェット・フェリーで45分の距離ですが、ポルトガルの影響を大きく受け、町並みは全く違う表情を持っています。 16世紀半ばポルトガル人の航海士たちがマカオに住みはじめました。

当時中国の明王朝はマカオを東西の国際貿易港として認め、ヨーロッパの宣教師たちが東アジアへの布教活動の拠点としました。 それ以来450年以上にわたって西洋の社会インフラ技術や、建築遺産が、中国の伝統的建造物に囲まれて保存されてきました。 東西文化が融合、共存し、発展してきたのがマカオなのです。

当然食べ物も西洋と東洋の融合です

「大航海時代の味の集大成」といわれるマカオの料理。 中世においては食料の保存に不可欠だった香辛料とともに、アフリカのチキン、インドのカレー、マレー半島のココナッツなど寄港地の特産品がマカオにやってきました。

そしてマカオ近海でとれる豊富な海の幸と中国野菜をふんだんに使っていて、スパイスの効いた味わいが特徴です。 独特な味覚のハーモニーはポルトガル料理のメニューのようでいて微妙に違うものです。とはいえマカオではポルトガル料理屋さんのメニューの中にマカオ料理があることも多いようです。

早朝からにぎわうウワサの名店

マカオ発祥の代表的な食べ物といえばエッグタルト。
中でも評判の「マーガレット・カフェ・イ・ナタ」は、朝早くからもう行列が……近くのビジネスマン街で働いている人々が、この店で朝食としてエッグタルトやサンドイッチをテイクアウトするそうなのです。
10時間以上寝かせたパイ生地の焼き具合は絶妙で、濃い卵味のプリンのようなカスタードクリームは、やけどしそうに熱いです。 マカオ風の喫茶店は、カフェといっても小さなパン屋さんのイート・インにいる雰囲気。 1日1万個も作るという評判のエッグタルトが次々と売れていくのを眺めながら。 コーヒーと共にもうひとついただきましょうか。

今朝はマカオの「エッグタルト」でした。
朝6時30分からオープンの「マーガレットト・カフェ・イ・ナタ」。
マカオ半島のランドマークともいえるホテル、グランド・リスボアの1本裏通りです。 1個のお値段は7パタカ(約85円)です。