2010/8/27 北海道 函館

JRの函館駅を降りてすぐ。
目の前に函館港、そして遠くに函館山をのぞんで、彼女は大きく深呼吸。

そして心に決めました。 今朝はすぐ近くの朝市で朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は日本から、函館です!!

室町時代に、とある津軽の豪族がこの地の小さな漁村に、四角い箱の形をした館、つまり『箱の館』を建設したことがきっかけで、函館と呼ばれるようになりました。
現在の人口およそ28万人あまり。 北海道とはいえ、冬の積雪量は札幌などと比べると少なく、夏場も、今年は猛暑です。
それでも、過ごしやすい気候と、豊富で新鮮な魚介類が人気で、国内だけではなく、海外からも観光客がやってきます。

そんな函館の名所といえば函館駅のすぐそばにある「函館朝市」。 1万坪という広大な敷地に、およそ600ものお店が軒を連ね、夏場であれば朝5時に開店。 年中無休でオープンしています。生鮮食料品はもちろん、加工食品や、日用雑貨にいたるまで、商品のバリエーションは豊富で、観光客のみならず地元の人々も含めて年間200万人が訪れるという大規模な朝市です。

函館名物といえば、やはり、イカが一番

6月から解禁となるイカ釣りの漁。 中でもマイカの旬はこの時期なんですね。 まさに函館市民の「主食」ともいえるイカは、夜に船が出て、朝に水揚げされます。 港から直接市内に売りに来る「イカ売り」の声で目が覚める。 そんな朝の風景は、今もなお、この地に残っています。
その新鮮な生のイカをさばいて、刺し身にするというのが朝の食卓での食べ方です。

これが、いわゆる「いかそうめん」。 
今ではどこでも食べられますが、身が透明でお皿まで透けて見えるというのが函館ならではなんですね。
地元の方々は「白いイカの刺し身なんて食べられないよ」というくらいの、自慢の一皿です。

おろしショウガとお醤油につけて、アツアツのごはん、そしてお味噌汁があれば……他に何も要りません。

今朝は函館の「いかそうめん」をご紹介しました。

函館の朝市には「どんぶり横丁市場」という食堂が集まった一角があって、どこもおいしそうな定食メニューが目白押しです。
その隣の「えきに市場」には、活イカの釣り堀があり、水槽の中で泳いでいるイカを、自分で釣ってさばいてもらい、活きの良いままで食べられます。