毎年この時期になると、9年前のアメリカ同時多発テロを思い出します。
今日現在、アメリカのテロの危険度は5段階で3、ElavetedとNational Terror Alertというサイトが発表しています。
まだまだ安全、と太鼓判が押されたわけではないようです。
今朝もあの2カ国をコネクトしてお送りします。
2014サッカー・ワールドカップ、2016オリンピック開催国
ブラジル リオデジャネイロ 高橋直子さん
「テロ対策を行う。と、政府が公言しています。」
アメリカ NY,中村英雄さん
「目に見える危機感は少ないです。」
ブラジル リオデジャネイロ 高橋直子さん
ブラジルには指定テロ組織は現在存在しません。
ただ、他国のテロ行為に関わるテロリストの入国、出国に関しては敏感になっています。 特に国境管理には軍隊を派遣し力を入れています。
南米のテロ組織は、政治汚職、麻薬問題、人身売買、武器密輸などと密接に繋がっており、治安悪化が懸念されるブラジルでも他人事ではありません。
またイスラム系移民のテロ組織との関連情報の提供を積極的にしています。
例えばパラー州のイグアスの滝付近には、パレスチナ移民が1万5千人住んでいるといわれますが、イスラム過激主義者、もしくはその支援者がいるかもしれないといわれています。サンパウロ、リオ・グランデ・ド・スルのイスラム系コミュニティーも同様です。
ブラジルで国際テロより身近に深刻なのは、テロまがいの活動をする犯罪組織の存在。その多くが麻薬取引に関わる、貧困層地域をコントロールする犯罪組織。犯罪組織同士の銃撃戦、犯罪組織と警察の銃撃戦、元警官の組織による犯罪。そしてそれに巻き込まれる住民。これは、ブラジルの大都市の典型的な構図となってきました。
このような治安面での不安は、特にW杯やオリンピックなどの国際イベント開催が決定したからこそ、国際的に注目されていますが、住民の切実な願いとして解決が迫られていると思います。
例えばリオデジャネイロでは、2009年よりUPPという治安部隊を、犯罪組織が活動をするスラム街を中心に設置しています。
これは、その地域で活動する犯罪組織を追い出し、治安を回復しようというプロジェクトで、現在リオデジャネイロでは11個の治安維持部隊の駐屯地ができ、住民から歓迎されています。これを今年中に40まで増やそうということで期待されています。
アメリカ NY,中村英雄さん
この一年間で日米を4往復、日英を1往復、NY - ニューメキシコ間を1往復しましたが、国際線の飛行機のセキュリティチェックはあまり変わっていないような印象があります。
どちらかというと国内線のチェックの方が比較的厳しい感じ。 しかし、液体の持ち込み禁止や靴を脱いでのチェックはもう日常化してさほど気にならなくなりました。
数ヶ月前のニュースでは透視チェックゲートの性能が上がり過ぎて下着の中味まで「丸見え」ということで、女性たちの反感をかっていたということもありました。
搭乗時の恰好は、すぐ脱げる靴、短パン、Tシャツの軽装、鞄はラップトップの入るリュック一つ、と決めています。
チェックの遅滞が、搭乗、出発、離陸の遅延を招き、さらに到着後の接続トラブルのもととなります。とにかく、一人一人が早めにスムーズにチェックイン。 今時の飛行機旅行者のルールでありマナーだと思います。