主に高齢者を介護する家族(介護者)の支援をミッションとして活動しています。
介護者が介護の大変さを一人抱え込んでいるケースは稀ではありません。近年、高齢の老夫婦世帯での介護、若い世代で子育てしながらの介護、介護のために仕事が続けられないなど介護の問題は多様化しており、介護に関わる痛ましい出来事は絶えることはありません。また、介護者自身が、うつ病などの精神的な病を抱えています。しかしながら、介護者に対する社会的な支援はなされていないのが現状です。
介護者にとって大きな支えになるのは同じ想いを持つ仲間です。アラジンでは、介護者を支える活動の一つとして、介護者の集う会づくり、それを支える仕組み作りを行政と共に行っています。また、関東近郊にある介護者の会のネットワークを作りを行ってきました。このネットワークで生まれたのが、来る10月17日に開催する「第6回 市民発!介護なんでも文化祭」でアラジンが事務局を担っています。これは、「“介護者の会”の存在を多くの人に知ってもらおう」「暗いというイメージをもつ“介護の文化”を変えよう」と市民の目線で手作りで、まさに文化祭!として行っているものです。介護者の会を中心に、介護を支える専門職の方々や、市民団体、企業など様々な人が集まり文化祭を創り上げています。
文化祭の目玉は、介護が必要になった時にどうしたら良いのか、利用できるサービスなどを一堂に紹介、相談もできる「介護のはてなミュージアム」です。この会場を市民の目線で案内するツアーも開催します。介護者が集まる介護者のひろばには、全国から介護者の想いが寄せられ掲示されます。その他、「認知症」、「地域」など6つのテーマに基づいたセミナーや関心のある方が集まる“ひろば”が開催されます。
介護は、介護がはじまった初期の頃のとまどいが大きく、抱え込み孤立してしまうことも多々あります。早い段階から、“同じ仲間がいる”、“助けがある”ということを知って頂けたらと思います。文化祭は、そのきっかけとして、現在介護中の方々だけでなく、“介護はまだまだこれから”という方にも是非参加してほしいと思っています。