クリスマスのイルミネーションがはじまると、いよいよ歳末モードに突入という雰囲気になります。
街頭募金活動なども目につくようになりますよね。
果たしてこういう募金活動の海外状況は、どうでしょう?今朝も2カ国をコネクト。
イギリス、ロンドン。竹沢祐子さん
「特にクリスマスは街頭募金が盛んです」
トルコ、イスタンブール。加瀬由美子さん
「イスラム教は今の時期が特に盛んです」
イギリス、ロンドン。竹沢祐子さん
聖歌隊や、退役軍人の楽団、パフォーマンスなど、募金箱を持ってクリスマスが近づくと寄付を募ります。 それ以外に、ちょうど今の時期ポピーの花のバッジがあちこち、街頭でも売られています。 赤い羽根募金に似ているかも知れません。 これは戦没者のための募金で、毎年11月11日の第一次大戦終了記念日の少し前から販売が始まります。
何か災害や、ことが起きた時は、すぐに募金窓口が公開されて、小切手などで寄付が行われ、あっという間に大金が集まるそうです。 場合によっては、政府が公開した支援金を上回る額が集まることもあるそうなので、募金行為は国民に浸透していると言えますね。
寄付行為で一番一般的なのはチャリティショップの存在だと思います。
どこの商店街にも、必ず店舗があります。 ロンドン市内だとOxfamが有名です。
トルコ、イスタンブール。加瀬由美子さん
11月16日から19日までの4日間は、イスラーム教徒にとって、断食と並ぶ大きな宗教行事、「クルバン・バイラム=犠牲祭」です。
預言者イブラヒムが神から「息子をクルバンに捧げよ」と命じられ、泣く泣く息子のイスマイルを差し出し、イスマイルも少年ながら覚悟を決めて石の上に横たわったとき、どこからともなく子羊が現われ、「この羊を犠牲にすればよい」と神のお告げがあってイスマイルは助かりました。
それ以来、イスラーム暦の第12番目の月の10日目に、信徒達は牛や羊を神に捧げる習慣となったということです。
その肉は「3分の1を貧しい人々に、3分の1はご近所に分け、そして残る3分の1は自分達のために」という風に消費されます。
これぞチャリティーの原点的なものなのです。
もともとトルコ人は信義に厚い国民性で困っている人に手を差し伸べることはおおいに奨励されています。
自国・他国を問わず、大きな天災にはすぐに国やトルコ新月社やボランティア団体が動き始め、大手の銀行には義捐金の窓口が設けられ、一般市民の募金を呼びかけています。
またたくさんのコンサートやリサイタル、絵画・陶磁器などの展示会、バザーなどがあちらこちらで行われています。
入場料や売上金の一部が、慈善事業への協力金として拠出される催しも多く、音楽や絵画を鑑賞した上に、チャリティーにも協力が出来るのは、助け合い精神の旺盛なトルコの人々の好むところです。