2010/12/3 青森

青森駅から歩いてすぐの青森港。 現役を退いた青函連絡船の船体がそのまま博物館になった八甲田丸を臨んで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 市場の朝ご飯にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

 

今朝は青森です

明日、東北新幹線の八戸から新青森間が開業、東京から3時間20分で結ばれる事になります。来年春には新型車両を導入し、所要時間が短縮される予定ですが、さらに5年後には北海道新幹線とつながるという計画もあります。上野発の夜行列車に乗り、津軽海峡を連絡船で渡る…というのは今や昔。それでも新幹線のターミナル駅である新青森駅は在来線の青森駅とは離れた場所にあるため、青森駅と青森港周辺が、街の中心であることは変わりません。

市民の台所は朝から活気のある市場

「青森魚菜センター」通称古川市場は、県内各地で獲れた海産物などが集まるところ。およそ40軒の店が連なり、早朝は飲食店関係者が仕入れのために訪れます。 そんなプロ達の胃袋を満たすご飯は、「のっけ丼」と呼ばれる独特のスタイルのもの。これは、まず丼に入ったご飯を買い、上にのせる具は、お店と交渉して、その日の気分や好みによって、好きなようにアレンジするという丼物です。

丼にのせる具材は、その場で貝を空けてくれる生のホタテ、大ぶりのスプーンでたっぷりとよそってくれるウニやイクラ。もちろん新鮮な魚の刺し身、エビフライやすり身を揚げた物、銀ダラの塩焼き、牛肉の炙り、漬物などなど、種類は豊富です。

ライスの普通盛りが100円で、具材の値段はだいたい100円から500円ぐらいまで。古川市場のサイトによれば、平均は900円程度で完成とのこと。「3切れでいくら?」「200円分下さい」という風に交渉しながら、丼を片手に市場の中をぐるぐるまわって、自分だけの「オリジナル丼」を作るのです。 わさびや醤油が置いてある休憩所に陣取って、さぁいただきましょう。

青森の古川市場「のっけ丼」。
オープンは朝7時ですが、夕方には閉まってしまいます。
もちろん飲食関係者だけでなく、一般の観光客もOK。 火曜日がお休みです。