歳末商戦では何といってもスマートフォンが注目されています。
携帯各社が新機種を投入し、従来の携帯と2台持ちをする方、スマートフォンに乗り換える方なども、今年から来年に向けてさらなる普及が見込まれています。
あの携帯先進国の事情はどうでしょうか? 今朝も2カ国をコネクトしてお送りします。
香港。 富柏村さん
携帯を購入する場所について、香港の場合、携帯は携帯単体で買って通信会社との契約はSIMカードの購入で別というのが従来のスタイルです。
スマートフォンは当初、ある携帯電話会社が販売権を独占しました。 例えばiPhoneでは2年契約すると、iPhone4が無料でもらえて、月額約4,500円の固定料金で月に3,900円分の通話が無料。 データ通信は無制限といった日本に比べかなり「お得」なプランがあります。 そのうえ空港へのエアポートエクスプレス列車はもちろん、市街を走る路線バスまで無料のWi-Fiが入り、カバー領域がかなり広いなど、ネット環境はかなり恵まれているのでさらに普及するでしょう。
基本的には携帯は「どこでも使えること」が重視されます。
日本で主流のデジタル通話の、3G方式の採用を始めた携帯会社がありました。 しかし、郊外では通話ができない事もあって、なかなか普及せず。 つながるところでは3G方式、繋がらなくなると古いGSM方式という複合機が出て、これが普及してきたところに、iPhoneが登場しました。
今ではスマートフォンはかなりiPhoneの利用者が目立ち、それをAndroid搭載のスマートフォンなどが懸命に追いかけている、という感じ。 ただし従来のGSM方式で十分に用が足りる、というユーザーも多いのは事実。 携帯でネットに接続する必要性を感じている人がスマートフォンを買う。
棲み分けがはっきりしている、と思います。
韓国 ソウル。 南美華さん
LGも含め昔からスマートフォンは出ていて、iPhoneは最近販売されました。
韓国大手のSAMSUNGとSK TELECOMの連結が強く、iPhoneの進出には、大きな壁があった様に思えます。
SAMSUNGのGalaxyは、退任していた会長が復帰してすぐに、「4ヶ月でiPhoneに対抗できるスマートフォンを作らなければ、社員全員クビだ!」とのひと声で誕生したといいます。
そして、Android OSが入っている事で、韓国のビジネスマンなどは、確実に便利だと感じているようです。
そうはいっても、iPhone4は人気が高く、予約待ちの状況でもあります。
現在では、マニアックなAppleファンと若い世代の一部が使いこなしている状況。 ただ円滑なインターネット使用はまだ制限があるようで、若干の便宜的サービスだと考えている人もいるようです。 スマートフォンに買い替えた後、インターネットへの接続分が高くなり後悔する人も多いとか。
スマートフォンのアプリケーションでは、バスの到着時間のおしらせや、無料通話、地下鉄の乗り換え情報、花札のゲーム、無料アプリが人気。
こうした便利なアプリケーション機能に魅力を感じている人は多く、年配の方々も随分使用している方が増えてきたと感じます。